イ・ジュノ主演の新ドラマ『テプン商事』、初回放送で視聴率1位を獲得！

2年前、JTBC『キング・ザ・ランド』でカップルとして絶賛されたイ・ジュノとイム・ユナ。最近、イム・ユナ主演の『暴君のシェフ』が成功裏に終了したのに続き、イ・ジュノが『テプン商事』でそのバトンを引き継ぎました。tvNのヒット作の系譜を継ぐことができるか注目が集まる中、初回放送から順調な視聴率を記録しました。

11日に放送されたtvN土日ドラマ『テプン商事』の第1話視聴率は、全国世帯平均5.9%、最高7.1%、首都圏世帯平均5.7%、最高7.1%を記録し、地上波を含む全チャンネルで同時間帯1位を獲得しただけでなく、2025年tvN土日ドラマの中で初回放送視聴率1位に輝きました。2049ターゲット視聴率も全国平均1.8%、最高2.4%で全チャンネル同時間帯1位を獲得しました。（ケーブル、IPTV、衛星を統合した有料プラットフォーム基準 / ニールセンコリア提供）

この日の放送は、その時代の風景、感性、音楽、ファッションなどすべての要素が調和し、完璧な時代のノスタルジーを呼び起こし、視聴者を魅了しました。当時のテレビ番組の字幕フォントを再現したオープニングから、ポケベルの数字メッセージ、テープ、電話ボックスの横でしかつながらないシティフォンなど、制作陣が画面の至る所に細心の注意を払って配置した背景が自然にその時代に引き込ませました。

ドラマを牽引した二人の若手俳優の圧倒的な演技力は、絶賛を引き出す一等功臣でした。イ・ジュノは自由を満喫する90年代の青春『カン・テプン』に扮し、目つきや話し方、さらには歌やダンスに至るまで多彩でディテールに富んだ演技で時代の温度を完璧に表現しました。何よりもIMFという巨大な渦に巻き込まれ、相反する感情線を行き来する流麗な演技の変奏で集中度を高めました。

二人の弟と認知症を患う祖母を世話しながら、元気に仕事と勉強を両立するK-長女『オ・ミソン』に扮したキム・ミナも、表情と目つきだけで90年代の職場人の堅固な生存力と温かい温もりをそのまま伝えました。

旋風的な人気を博した曲『나는 문제없어（私は問題ない）』で始まったオープニングは、ウルジロの中小企業テプン商事の一日を映し出し、1997年の空気を呼び覚ましました。「アジアの龍、漢江の奇跡」の中心で26年間互いの手を取り合って耐えてきた10人余りの社員たち、社長カン・ジニョン（ソン・ドンイル）から経理オ・ミソン（キム・ミナ）、営業部課長コ・マジン（イ・チャンフン）、総務部次長チャ・ソンテク（キム・ジェファ）、経営部理事ク・ミョングァン（キム・ソンイル）、物流部代理ペ・ソンジュン（イ・サンジン）まで、それぞれの場所で黙々と働く彼らは「仕事のやりがいは自分のためではなく、会社と隣人、そして国が良くなること」と語り、IMF前夜の職場人を象徴的に描き出しました。

社長の息子カン・テプン（イ・ジュノ）は、親世代が成し遂げた豊かさの中で自由を楽しんでいた無鉄砲な青春でした。アプクジョンを牛耳っていた『アプストリートボーイズ』の一員として、ナイトクラブに行けばハンサムな容姿と優れたダンスの腕前で旋風を巻き起こしました。彼に向けられる「584486（オッパ、死ぬほど愛してる）」、「17171771（I love you）」といったポケベルメッセージは、彼が享受していた人気の尺度でした。結局この日も彼を妬むライバルのピョ・ヒョンジュン（ム・ジンソン）と揉め事を起こし、警察署に連行されました。

就職もせず問題ばかり起こす息子に冷たくなったジニョンは、罪を犯したなら罰を受けるべきだとして和解を拒否しました。なぜ喧嘩をしたのか理由さえ尋ねずに叱る父に、テプンはさらに大きな反抗で対抗しました。初めて父の手が振り下ろされたその日、互いに対する傷と誤解だけが残りました。このように父子関係はぎくしゃくしていましたが、彼らの間には言葉では表現しきれない愛情が確かに存在しました。

『花』という夢を持つテプンは、夜ごと温室で自ら接ぎ木した国産バラ1号を手入れし、いつか父にも見せて認められたいと思っていました。何よりも毎日父の靴を丁寧に磨いて玄関に整然と置いておきました。ジニョンはそんな靴に汚れがつくとハンカチで慎重に拭き取りました。表現には不器用でも互いを深く愛するこの父子の温もりは、そうして黙々と続いていました。

しかし、世の中はすでに不安な亀裂を予告していました。『アプストリートボーイズ』メンバーのユンソン（ヤン・ビョンヨル）は家が破産して夜逃げし、中堅企業と大企業を問わず連鎖倒産のニュースが聞こえ始め、空気が妙に歪み始めたのです。テプン商事もこれを避けることはできませんでした。デバン繊維から入った大型オーダーで社員たちは一息つきましたが、経理ミソンの論理的分析通り、その裏には金融利子と会社のマージンを引き換えた危険が潜んでいました。しかし、社長の座は常に最終選択を要求するもの。悩んだ末にジニョンは契約書にサインし、これは資金調達難というバタフライ効果につながりました。責任感と圧迫に苦しんでいた彼は、ついに心臓を押さえて倒れました。

テプンはそんな父の病床を昼夜守りました。しかし、肝心な瞬間に一緒にいることができませんでした。逃亡したユンソンがヒョンジュンに捕まったという友人の緊急の電話を受けて席を外した間に、病室には取り返しのつかない別れが訪れたのです。再び病院に戻ったテプンが対面したのは、白い布に覆われた父でした。信じられない現実の前で凍りついたように固まったテプンの目つきは、衝撃と後悔が入り混じった複雑な感情で響きを残しました。その時、病院のテレビでは「政府が国際通貨基金（IMF）に救済金融を申請した。事実上の国家破産を認めたもの」という痛ましい速報が流れていました。こうしてIMFという激浪の時代が押し寄せ、テプンの人生は一気に新たな局面に入りました。まさに『暴風の季節』の始まりでした。

イ・ソジョン テンアジア記者 forusojung@tenasia.co.kr