映画『悪魔はプラダを着る2』、中国での公開前にボイコットの嵐

映画『悪魔はプラダを着る2』(以下『悪魔はプラダ2』)が公開前から中国の観客の間で激しいボイコットの逆風に直面しています。新たに登場した中国人キャラクター「チンジョウ」を巡って人種差別の論争が巻き起こったためです。このままでは巨大な中国映画市場での興行に打撃を避けるのは難しいとの見方が出ています。

映画『悪魔はプラダを着る2』、中国での公開前にボイコットの嵐

主人公「アンディ」の助手である「チンジョウ」は中国系俳優のソン・ユティエンが演じました。華やかなファッション業界が背景であるにもかかわらず、彼はダサい服を着て厚い眼鏡をかけた姿で登場します。この姿が映画内の華やかなファッション業界の人物たちと対比され、ファッションセンスが不足している人物として描写されたという主張が提起されました。キャラクター名が中国人労働者を嘲笑する表現「チンチョン(Ching Chong)」に似ているとの指摘も出ています。

キャラクター設定も批判の的となっています。映画で「チンジョウ」は上司を公然と批判するなど、社会性が不足している姿で描かれています。この点について「勉強はできるが社会性は不足している」というアジア系高学歴者に対する西洋の固定観念を表していると批判されています。

映画『悪魔はプラダを着る2』、中国での公開前にボイコットの嵐

前作『悪魔はプラダを着る1』は2007年の公開当時、全世界で約3億2660万ドル(約3034億円)の収益を上げました。このうち中国の収入割合は約240万ドル(約22億円)で、全体収益の0.7%に過ぎませんでした。当時の中国市場は海賊版の横行や上映館の不足などで、グローバルボックスオフィスでの割合が小さかったためです。

しかし、今は状況が異なります。中国映画データプラットフォーム「マオイェン」によれば、中国は今年1月から2月23日までのボックスオフィスで約12億ドル(約1兆6200億円)の収益を上げ、同期間の北米市場の約9億ドル(約1兆3300億円)の収益を上回り1位に立ちました。今や中国内でも映画で莫大な収益を上げることができるということです。『悪魔はプラダ2』も中国の労働節ゴールデンウィークを狙って5月1日に公開を決定しました。

配給会社の期待に反して、中国でのボイコットの動きは拡大しています。中国内で映画上映自体を批判する声も出ています。ただし、一部地域の問題であるため、全世界的な興行には大きな影響はないと見られています。

パク・ウィジン テンアジア記者 ejin@tenasia.co.kr