バンド、オアシスが2009年以来16年ぶりに韓国を訪れ、6万人近くの観客が一体となって歌う壮観が演出されました。若者から中高年まで、男女問わず集まったファンたちは肩を組み合いながら公演を楽しみました。
オアシスは21日午後8時、京畿道高陽総合運動場でワールドツアーの韓国公演を行いました。この日、5万5000人の観客が集まりました。観客たちはオアシスのステージを目で見るだけでなく、目を閉じて思い切り跳ねたり、叫んだりしながら音楽を全身で楽しみ、幸せを感じました。
オアシスのメンバー、リアム・ギャラガーとノエル・ギャラガーは公演の序盤に手を取り合って登場し、ファンを熱狂させました。この日、国内のファンたちは座席、スタンディングを問わず立ち上がり、リズムに乗って声を上げました。曲『Hello』(ヘロー)で公演を始めたオアシスは、続いて『Acquiesce』(アクイエス)、『Morning Glory』(モーニング・グローリー)、『Some Might Say』(サム・マイト・セイ)、『Bring It On Down』(ブリング・イット・オン・ダウン)などのステージを披露しました。
パフォーマンスの途中、リアムとノエルはファンに呼応を促しました。観客たちは3階席に座っている人まで全員立ち上がり歓声を上げました。曲の合間にノエルとリアムの姿が電光掲示板に映し出されると、観客たちは彼らの名前を連呼しました。
この日、リアム・ギャラガーは『Cigarettes & Alcohol』(シガレッツ・アンド・アルコール)の公演を前に「皆、背を向けて、後ろを見て曲を楽しんでほしい」とお願いしました。彼の言葉に5万人を超える観客は一斉に背を向けて曲を鑑賞しました。
これはイギリスのプロサッカーチーム、マンチェスター・シティの応援方法に由来する公演鑑賞法です。アーティストよりも観客同士が互いを見ながら一緒にステージを楽しむという意味です。オアシスは今回のワールドツアーで『Cigarettes & Alcohol』を歌う際、ファンに一貫してこのようなリクエストをし、公演の没入感を高めてきたとされています。
彼らは『Fade Away』(フェイド・アウェイ)、『Supersonic』(スーパーソニック)、『Roll With It』(ロール・ウィズ・イット)のステージを続けました。静かに感性を揺さぶる曲である『Talk Tonight』(トーク・トゥナイト)、『Half the World Away』(ハーフ・ザ・ワールド・アウェイ)も歌いました。観客たちは携帯電話のライトで会場を美しく彩りました。
すぐに再び楽しいステージが続きました。『Little by Little』(リトル・バイ・リトル)から『D'You Know What I Mean?』(ドゥ・ユー・ノウ・ホワット・アイ・ミーン?)、『Stand by Me』(スタンド・バイ・ミー)、『Cast No Shadow』(キャスト・ノー・シャドウ)まで、人々は休む間もなく合唱しながら公演を楽しみました。
『Slide Away』(スライド・アウェイ)では特にリアムとノエルがサビで力強くハーモニーを合わせ、現場にいるファンを歓声させました。国内では16年ぶりに一体となった彼らの呼吸でした。
ノエル・ギャラガーがギターの代わりにタンバリンを持った瞬間、彼らの代表曲『Whatever』(ホワットエヴァー)が流れました。ファンたちは涙を流し、互いを抱きしめ合い感激しました。続く『Live Forever』(リヴ・フォーエヴァー)のステージが過ぎ、本公演最後の曲『Rock 'n' Roll Star』(ロックンロール・スター)では最後のドラムパートを激しく繰り返し、観客を熱狂させました。
最後のアンコールステージでオアシスは『The Masterplan』(ザ・マスタープラン)、『Don't Look Back in Anger』(ドント・ルック・バック・イン・アンガー)、『Wonderwall』(ワンダーウォール)、『Champagne Supernova』(シャンペン・スーパーノヴァ)を歌いました。スタンディング席でステージを観覧した観客たちは集まって円を作り「カンガンスウォルレ」をしながら盛り上がった興奮を表現しました。
オアシスは1991年に結成され、これまでに9000万枚以上のアルバムを販売した「レジェンド・ブリットポップ・バンド」です。2009年の解散前までにリリースした正規アルバム7枚はすべてイギリスのチャートで1位を獲得しました。2009年、ノエル・リアム・ギャラガー兄弟の不和でワールドツアー中に突然解散しました。
メンバーそれぞれがソロ活動をしていましたが、昨年8月に再結成を宣言し、15年ぶりにワールドツアーを開始しました。国内のファンは昨年11月の韓国公演の予約初日からチケットを完売させました。メンバーのノエルが2012年以降、昨年まで定期的に韓国公演を行っていたため、国内ファンの完全体への渇望が高まっていたからです。リアムも2011年、2017年に2回韓国公演を行いました。
イ・ミンギョン テンアジア記者 2min_ror@tenasia.co.kr