ドラマ『百回の思い出』、視聴者を魅了するストーリー展開とキャストの魅力
ドラマ『百回の思い出』、視聴者を魅了するストーリー展開とキャストの魅力
1993年生まれのホ・ナムジュンが主演を務めるドラマ『百回の思い出』に対し、一部の視聴者からは「制服が不自然で没入感を妨げる」との声もあるが、「ストーリーが没入感があり面白い」との好評も続いている。視聴率も微増し、初回の3.3%に続き、第2話では全国3.587%を記録した。

14日に放送されたJTBCの土日ドラマ『百回の思い出』(脚本:ヤン・ヒスン、キム・ボラム、演出:キム・サンホ、制作:SLL)の第2話では、劇場に現れたハン・ジェピル(ホ・ナムジュン)が自分を助けてくれた男性だとすぐに気づいたコ・ヨンレ(キム・ダミ)が、誰にも言えず片思いに落ちる様子が描かれた。
ドラマ『百回の思い出』、視聴者を魅了するストーリー展開とキャストの魅力
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ソ・ジョンヒ(シン・イェウン)と一緒に見た映画『エマ夫人』にも集中できず、寮に戻ってからは彼が残した唯一の手がかりであるタオルの「ジャイアント」を探し始めた。ついにはどんな夢を見たのか、同僚のふくらはぎを抱きしめているところを見られ、寮の独裁者クォン・ヘジャ(イ・ミンジ)がタオルで足を拭くのを見て驚き、急いでタオルを取り戻そうとしてヘジャが尻もちをつく事故まで発生した。バスの中で働いている時も、ジャイアントを探すために車窓の外の看板から目を離せなかった。

結局見つけた「ジャイアントナイト」に行ったところ、取り締まりに遭い警察に捕まるハプニングまで経験したヨンレは、気を引き締めて再び勉強に専念することを決意した。会社から休暇をもらい、ミスコリアになるには高卒が必須だと説得され、勉強とは縁がないジョンヒまで一緒に国家補助金が出る夜間学校に応募したのだ。心はそうではないが「口ではサンドペーパーをかける」と言う母(イ・ジョンウン)が「勉強は嫌だ!」とお金がかかると心配を漏らし、K-長女の寂しさが爆発することもあった。

しかし、名門大学法学部生の兄コ・ヨンシク(チョン・ソンウ)は、自分がびっしりと書き込んだ問題集と教科書をヨンレに渡し、妹を静かに応援した。ひどい貧困の中で、表現方法は違ってもお互いを思いやる気持ちだけは本物のヨンレの家族にジョンヒもまた感動した。

ついに夢に見た学校に通うことになったヨンレだったが、幸せは長く続かなかった。久しぶりに商売がうまくいった「運の良い日」、早く帰宅していた母が石につまずきリヤカーと共に坂の下に転がる事故に遭ったのだ。自分の体にできた傷よりも、家族の生計がかかっているリヤカーが粉々になったと涙を流す母を見て心を痛めたヨンレは、会社に駆け込み前借りを懇願し、ついには家の仇である叔父も訪ねた。しかし、返ってきたのは冷遇だけだった。
ドラマ『百回の思い出』、視聴者を魅了するストーリー展開とキャストの魅力
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手を差し伸べたのはジョンヒだった。ヨンレの事情を知ったジョンヒがプレゼントだと言って人形を差し出したが、その腹の中には1万ウォン札がぎっしり詰まっていた。そのお金で母のリヤカーを買い、後で先生になって給料をもらったら返してほしいということだった。受け取れないというヨンレにジョンヒは変わった自分の生活について告白した。一緒に勉強しようとヨンレがプレゼントした万年筆で日記を書いているが、「ヨンレと何をした、楽しかった、たくさん笑った、幸せだったという言葉をたくさん書いている」というのだ。

ジョンヒには暗い過去があるようだった。彼を怖く追いかけているミステリアスな男がいて、ジョンヒは6ヶ月前に青あざだらけの顔で夜逃げし、さらにバスの車窓の外にその男が見えると急いで身を隠した。それに「それはこう書くのが正しい」とヨンレに渡したお金がその事情とどう絡んでいるのか興味を引いた。しかし、どんな過去があったとしても、ジョンヒはヨンレのおかげで生きることが楽しくなった。そしてバスのラジオから流れてきたユ・シムチョの『どこで何をして再び会おうか』を一緒に歌い踊りながら、絶望の中でもお互いに頼り合える「私たち」がいることが幸せだった。

ところが、この驚くべき歌詞のような運命的な再会が実現した。試験終了イベントで友人のマ・サンチョル(イ・ウォンジョン)が4対4のミーティングを手配し、1時間だけでも参加してほしいという説得の末、ジェピルがしぶしぶ参加した。一方、ヨンレとジョンヒが通う夜間学校の昼間の学生たちがミーティングの人数が足りないと助けを求め、ジョンヒはヨンレに受け取った「願い事券」を掲げて彼を引っ張り出した。ビバルディ喫茶店に入ったヨンレはすぐにジェピルを見つけ、ジョンヒは興味深そうに彼を見つめた。ジェピルの視線も交差し、思いがけないときめく緊張感が漂った。友情と愛の間、時代を問わないその運命の物語がどのように展開していくのか、興味を引き立てる瞬間だった。

イ・ソジョン テンアジア記者 forusojung@tenasia.co.kr