K-DRAMA
KBSドラマ『華麗なる日々』、不適切なシーンで視聴者の批判を浴びる

問題のシーンは、24日に放送されたKBS2週末ドラマ『華麗なる日々』に登場した。この日の放送で、劇中のイ・ジヒョク(チョン・イルウ役)は結婚式当日に財閥の娘に婚約を破棄され、家を出て建設現場で働くことになった。
この建設現場の作業員たちは、言葉少なに働くイ・ジヒョクを注目していた。昼食時間になり、イ・ジヒョクは現場内に設けられた食事の場で作業員たちの間に座り、黙々と食事をしていた。この時、作業員の一人がイ・ジヒョクに「マッコリ一杯どうぞ」と言って器を差し出した。イ・ジヒョクは「結構です」と酒の提案を断った。しかし、別の作業員は「おい、イさん、若いのにそんなに距離を置くと一緒に働く人たちが困るよ」と言って酒を勧めた。イ・ジヒョクの隣にいる作業員もまた、イ・ジヒョクの太ももをつつきながら一杯受け取るように器を指さした。
繰り返される勧誘に、イ・ジヒョクはついに作業員が差し出すマッコリを受け取り、器いっぱいに注がれる酒が画面にそのまま映し出された。イ・ジヒョクがマッコリを一気に飲み干すと、彼の太ももをつついていた作業員は満足げに笑みを浮かべた。

産業安全保健法第38条によれば、事業主は労働者が業務中に飲酒状態で作業しないように措置を講じる義務がある。これを黙認または放置した場合、事業主に責任が課され、事業場の懲戒理由となる。このため、ほとんどの建設業者や下請け業者は就業規則・労働契約書・安全管理規定などで「飲酒禁止」条項を明示している。
特に建設、製造、物流、保健業などは産業災害の高リスク業種に分類され、他の業種より厳しい評価を受ける。実際、大規模な建設現場には内部に飲酒測定器があるほどだ。
マッコリを飲み干したイ・ジヒョクは安全帽を持って再び仕事に戻ろうと立ち上がった。しかし、すぐにふらついて倒れ、すぐに救急室に運ばれた。同行した作業員は、イ・ジヒョクの失神の知らせを聞いて駆けつけた親友のパク・ソンジェ(ユン・ヒョンミン役)に「眠っているだけです。医者の先生によると4〜5日間眠っていなかったそうです。それでマッコリ一杯で一気にきたんですよ」と説明した。疲労が溜まっていたイ・ジヒョクが、結局作業員の勧めた酒で倒れることになったことを認めた形だ。
イ・ジヒョクは倒れる時、安全帽を手に持っており、かぶっていない状態だった。もしイ・ジヒョクが倒れる過程で眠るのではなく、頭など身体の一部を負傷した場合、それは産業災害に該当する。産業災害は負傷の深刻さではなく「発生原因が業務と関連しているか」が認定の核心基準となる。イ・ジヒョクは業務中の昼食時間に飲酒を拒否しにくい状況に置かれた。これにより負傷した場合、産業災害補償保険法第37条に基づき、軽い擦り傷を負ったとしても産業災害となる。
実際、裁判所や勤労福祉公団は「一杯くらいは大丈夫」という理由で飲酒を要求されたり、「雰囲気的に従わざるを得なかった」という心理的圧迫を感じた場合、これにより労働者が事故に遭った場合、それを産業災害として認めることもある。

KBSは今年2月、前作『ドクスリ5兄弟をお願い!』放送時にも環境法違反に該当するマッコリ無断放流シーンを放送し、視聴者の眉をひそめさせた。
公共放送局が繰り返し不適切なシーンを放送することは、視聴者の不快感を引き起こしている。一部の愛好者はこの日の労働中の飲酒シーンについて「生死を分ける建設現場で酒を勧めるのは殺人級の行為だ」とし、「強要があったが、飲んだことも問題だ」と指摘した。
他の視聴者も「公共放送局で勤務中に酒を飲むシーンを放送するなんて?見ていて不快だ」、「実際に作業中に酒を飲む作業員がいるからあんな風に演出されたんだろうか?私たちが住むアパートもあんな過程を経て建てられたのかと一瞬考えてしまった」などと不快感を示した。
ジョン・ダヨン テンアジア記者 light@tenasia.co.kr