K-DRAMA
ランニングマン出演のジ・イェウン、視聴者からの批判が続く理由


俳優のジ・イェウンがSBSのバラエティ番組『ランニングマン』に出演した後、一部の視聴者から「不快なキャラクター」として批判を受けている。番組で「無概念MZ」というコンセプトで自己中心的な面を見せたことが批判の対象となった。一部では「番組が設定したコンセプトに過ぎない」としつつも、「逆風を受けやすいコンセプトだ。制作陣の企画力不足が生んだ副作用」との指摘が出ている。
ジ・イェウンは『ランニングマン』出演から約半年後の昨年12月に固定メンバーに転換された。当時、期待を集めた組み合わせだったが、出演初期から懸念の声が少なくなかった。以前、チョン・ソミンが番組に合流した際も悪質なコメントに悩まされたことから、ジ・イェウンも同様の状況に置かれる可能性があるとの指摘があった。
懸念は現実となった。時間が経つにつれてジ・イェウンへの視聴者の批判は次第に強まった。個人に対する不快感やバラエティ適応問題を超えて、制作陣の演出方法や番組企画の方向性に対する不満がジ・イェウンに集中しているとの声もある。

ジ・イェウンはバラエティ経験が多くない上に、体力が強い方でもない。彼女は普段から食に関連するコンテンツに親しみを見せてきた。この特性が最近の『食レポ中心』に変わった『ランニングマン』の流れと重なり、批判の対象となったとの分析もある。その中で個人に対する批判の度合いが過剰だとの指摘が多い。ジ・イェウンへの悪質なコメントはキャラクター評価を超え、外見や性格、話し方などを問題視する内容にまで広がっている。

ゲストに使い捨てスプーンを渡し、自分だけ通常のスプーンを使用した場面、料理の味が濃いというメンバーの言葉にも自分の味を貫いた点なども批判された。一部の視聴者は「度を越したMZのように見える」と眉をひそめた。
その後、SNSではジ・イェウンについて「センスが足りなかった」、「配慮がない」との反応が続いた。一方で「バラエティはコンセプトと台本に従って演じられるもので、ジ・イェウン一人が責任を負うのは不当だ」との擁護意見も少なくない。実際に放送コンセプトが事前に決められた演出だった可能性があるため、制作陣にも責任があるとの主張だ。

一部では制作陣が視聴者の意見を聞き、それに応じた対応をすべきだとの声が上がっている。今回の論争は長寿バラエティ『ランニングマン』が抱える企画力低下とアイデンティティの混乱など複合的な問題を示す事例として解釈されている。出演者の保護はもちろん、番組の方向性についてもより深い考慮が必要な時期だ。
イ・ソジョン テンアジア記者 forusojung@tenasia.co.kr