K-DRAMA
コ・ミンシ主演ドラマ「あなたの味」、グローバル興行と共に成功した仕上げ

10日に公開されたジニTVオリジナル『あなたの味』(企画:KTスタジオジニ、制作:ショートケーキ、クリエイター:ハン・ジュンヒ、脚本:チョン・スユン、演出:パク・ダンヒ)最終回は、勝者も敗者もなく、一食の真心がすべての心を溶かすエンディングで深い余韻を残した。

これはジニTVとENAが披露したオリジナルコンテンツとしての意義ある成果であり、K-ドラマのストーリーテリングがOTTと放送プラットフォームを跨いで視聴者と深く共感できることを証明した。『あなたの味』は『一食の真心』を込めた温かい物語で国内外の視聴者から熱い愛を受け、成功的な終止符を打った。
モ・ヨンジュ(コ・ミンシ役)なしで始まったジョンジェとモトの対決は容易に進まなかった。ハン会長(オ・ミネ役)が流通網を遮断し、材料の供給に困難をきたし、ハン・ボムウ(カン・ハヌル役)、ジン・ミョンスク(キム・シンロク役)、シン・チュンスン(ユ・スビン役)が料理からサービングまで全てをしなければならない状況に置かれた。それでも彼らはモ・ヨンジュのレシピを基に韓食を応用したフレンチ料理で突破口を模索した。
インフルエンサー評価が終わった後、ハン・ボムウ、ジン・ミョンスク、シン・チュンスンはハン会長とスペシャル審査員マティユの前にフランス式ココヴァンをメインにした料理を提供した。ジン・ミョンスクは客の年齢に合わせて火加減を調整する繊細さを発揮し、失敗のないモ・ヨンジュのレシピはマティユの口を満足させるのに十分だった。
評価結果は僅差で『ジョンジェ』が先行したが、ハン会長はこれを引き分けと発表し、皆を混乱に陥れた。ハン会長にとって今回の対決の目的は最高のディアマン三つ星レストランを選ぶことではなく、次期ブランドローンチまで注目を集めるショーだった。この独断的な決定にハン・ボムウの忍耐が限界に達しようとする瞬間、モ・ヨンジュが現れた。
モ・ヨンジュはハン会長の再対決要求に応じ、正々堂々とした勝負をしようと応じ、自信に満ちた態度がハン会長を刺激した。二人の意図を測りかねる状況でハン・ボムウだけが焦る中、モ・ヨンジュはハン会長のための朝食準備に取り掛かった。華やかでもなく、普段あまり見かけない特食でもなく、彼女が出した料理は家庭料理の白飯だった。共に食事をすることになったハン・ボムウとハン・ソヌ(ペ・ナラ役)はその白飯に込められた意味をすぐに察した。白飯にはハン会長が過去に放送で子供たちに作ってあげた料理だと披露したエビのご飯とキャベツキムチが載っていたからだ。
モ・ヨンジュは心が不快なハン会長に家庭料理の白飯を披露しなければならなかった理由を真心を込めて説明した。寺で過ごす間、食事は食べる人のために作らなければならないことを再確認し、血縁で結ばれているが他人よりも距離が遠い三人に温かいご飯を振る舞いたかったのだ。しぶしぶ箸を取ったハン会長は過去の自分と向き合ったような瞬間の中で、結局モ・ヨンジュの料理と真心を認めざるを得ず、モ・ヨンジュは自分の力で『ジョンジェ』をハン会長の手から守り抜いた。
守り抜いたのはジョンジェだけではなかった。モ・ヨンジュは初めは不遜だったが、自分とレストランを大切にするハン・ボムウを好きになったため、彼を許すしかなかった。ハン・ボムウはモ・ヨンジュの理解と許しに愛しているという言葉で謝罪と愛情を伝え、ジン・ミョンスク、シン・チュンスンと共にジョンジェの本当の家族になった。

このように料理と食に人生を捧げた人物たちは数多くの誤解と困難の中で倒れたり壊れたりしても、しっかりと自分の道を歩み続け、感動的な余韻を残した。そしてその背後にはそれぞれの位置で最高の演技を披露した俳優たちがいた。
カン・ハヌル(ハン・ボムウ役)とコ・ミンシ(モ・ヨンジュ役)は安定的で幅広い演技力と幻想的なティカタカで作品の中心をしっかりと支え、キム・シンロク(ジン・ミョンスク役)とユ・スビン(シン・チュンスン役)はしっかりとした個性ある演技で『あなたの味』を美味しく料理した。ここに重みを加えたオ・ミネ(ハン会長役)とペ・ナラ(ハン・ソヌ役)、一度見たら忘れられない演技を披露したホン・ファヨン(チャン・ヨンヘ役)とペ・ユラム(イ・ユジン役)が加わり、風味豊かなドラマを完成させた。
イ・ソジョン テンアジア記者 forusojung@tenasia.co.kr