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ハ・ジョンウ主演映画『ブロークン』、鋭いアクションと複雑なストーリーが交錯
Jan 24, 2025
Updated Jan 24, 2025
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ハ・ジョンウ主演映画『ブロークン』、鋭いアクションと複雑なストーリーが交錯
迷わず大胆に破壊するハ・ジョンウのアクションが注目される。映画『ブロークン』(キム・ジンファン監督)でハ・ジョンウは『オールドボーイ』のチェ・ミンシクのハンマーアクションに匹敵する鉄パイプアクションを披露する。しかし、決してテーマが明確で簡単な映画ではない。考えさせられる点がある一方で、商業映画としては物足りない部分もある。
過去、犯罪組織チャンモ派のエースだったミンテ(ハ・ジョンウ役)。今は組織の世界を離れ、平凡な生活を送っている。ある日、唯一の肉親ソクテ(パク・ジョンファン役)が死体で発見される。事件の有力な容疑者であり、真実を知っている唯一の人物である弟の女性ムンヨン(ユ・ダイン役)が姿を消す。事件の手がかりを探していたミンテは、自分と同じくムンヨンを追う小説家ホリョン(キム・ナムギル役)に出会う。続いて、ホリョンのベストセラー『夜行』で弟の死が予見されていたことを知る。絡み合った真実の中で混乱する中、ミンテは弟が死んだその夜の真実を明らかにするために追跡を続ける。
ハ・ジョンウ主演映画『ブロークン』、鋭いアクションと複雑なストーリーが交錯
今回の映画は『ブロークン』というタイトルにふさわしく、激しいアクションが際立つ。鉄パイプを手に持ち、ハ・ジョンウはすべてを破壊する。ハ・ジョンウが長い路地を歩きながら組織員を一人ずつ倒すシーンは、映画『オールドボーイ』のチェ・ミンシクのハンマーアクションを思い起こさせる。後半に続くカーチェイスシーンも緊迫感を生かしたアングルで観客の没入感を高める。
映画『クローゼット』(2020)に続いて再び共演したハ・ジョンウとキム・ナムギルのケミも際立つ。キム・ナムギルの紳士的な身振りとハ・ジョンウの元犯罪組織員らしい野性的な眼差しが映画の楽しさを増す。ここに組織ボスのチャンモ役のチョン・マンスク、協力者のビョンギュ役のイム・ソンジェ、消えた弟の妻ムンヨン役のユ・ダインは映画に重みを加える存在だ。特にユ・ダインは少ないセリフにもかかわらず、行動と眼差しの演技だけで映画の全体的なストーリーを引っ張っていく。
ハ・ジョンウ主演映画『ブロークン』、鋭いアクションと複雑なストーリーが交錯
ハ・ジョンウ主演映画『ブロークン』、鋭いアクションと複雑なストーリーが交錯
ハ・ジョンウ主演映画『ブロークン』、鋭いアクションと複雑なストーリーが交錯
商業映画に初挑戦したキム・ジンファン監督の影響なのか、映画の妥当性と明確なメッセージが不足している点は残念だ。主人公ミンテは弟の不当な死に怒りを感じるが、彼の行為は違法で反社会的だ。死んだ弟ソクテも善人ではない。善と悪が曖昧である点は観客に考えさせるが、それだけ説得力が不足しているのが残念だ。映画の全体的なストーリーも勧善懲悪というよりは主人公の個人的な復讐に近い。映画のメッセージが何か説明が不足している印象を与える。
『ブロークン』はアクションに集中すれば軽い気持ちで観ることができる映画だ。映画の解釈が多様であることを好むなら、より興味深く楽しむことができる。2月5日に公開予定。
キム・ユナ テンアジア記者 youn@tenasia.co.kr