俳優キム・セロン、遺作は音楽映画『ギターマン』
俳優キム・セロン、遺作は音楽映画『ギターマン』
俳優キム・セロン(Kim Sae-ron)の遺作は音楽映画『ギターマン』であることが確認された。

17日、映画界によると、キム・セロンの遺作は映画『ギターマン』(監督イ・ソンジョン)で、昨年10月にクランクインし、11月にクランクアップした。今年の公開を控えている。この映画は、天才的なギタリストがあるインディバンドに加入した後に起こる出来事を描いた作品である。

『ギターマン』の撮影を終えたキム・セロンは復帰を準備していたと映画界関係者は伝えた。

特に、『ギターマン』の監督兼主演俳優であるイ・ソンジョンは、あるメディアとのインタビューでキム・セロンについて「撮影中は明るく元気だった。常に笑っていて、いたずら好きだった」とし、「ただ、一人の時間が与えられると暗く見え、辛そうだった。それが心に引っかかった」と打ち明けた。

16日、ソンドン警察署によると、キム・セロンはこの日午後4時54分頃、ソウル城東区の自宅で亡くなっているのが発見された。この日、キム・セロンと会う予定だった友人が彼の家を訪れ、これを発見し警察に通報した。

警察側は「現在まで外部からの侵入の痕跡など犯罪の疑いは確認されていない」とし、「死亡の経緯などは捜査中」と述べた。現場では遺書も発見されなかったと伝えられている。

キム・セロンは2001年、雑誌『アンファン』の子役モデルとして名前を知られ始めた。2009年、映画『旅行者』を通じて俳優活動を開始し、翌年ウォンビン主演の映画『アジョシ』を通じて有名になった。

その後、『隣人』『マンホール』『ドヒヤ』、SBSドラマ『ファッション王』、MBCドラマ『女王の教室』などに続けて出演し、地位を確立した。JTBCのフュージョン時代劇『魔女宝鑑』、カカオTV『優秀巫堂カドゥシム』では主演を務めた。

順調に進んでいたキム・セロンは2022年、飲酒運転中にガードレールと変圧器に衝突する事故を起こした。この事故でキム・セロンは2023年に罰金2000万ウォンを宣告された。彼は当時、Netflixシリーズ『狩猟犬たち』に出演していたが、この事故で彼の出演部分はほとんど編集された。

その後、キム・セロンは演技活動を一時中断した。昨年4月、演劇『ドンチミ』で活動を再開しようとしたが、批判の世論が起こり、結局健康上の理由で降板した。

昨年7月には、キム・セロンがソウルのあるカフェで勤務中というニュースが伝えられた。カフェを直接開業するための準備もしていたと知られている。

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チェ・ジイェ テンアジア記者 wisdomart@tenasia.co.kr