『このように親密な裏切り者』が緊張感で視聴者を圧倒した。
8日に放送されたMBC金土ドラマ『このように親密な裏切り者』(以下『この裏切り者』)第8話では、チェ・ヨンミン(キム・ジョンジン役)殺人事件の真犯人の輪郭が明らかになった。しかし、ヨンミンを殺した容疑者としてチャン・ハビン(チェ・ウォンビン役)が指名され、チャン・テス(ハン・ソッキュ役)が捜査から除外されるエンディングが描かれた。
『この裏切り者』第8話の視聴率は全国6.9%、首都圏6.3%を記録した。テスがすべての捜査から除外され、危機に陥るエンディングでは、分単位の最高視聴率が7.2%まで上昇し、緊張感を高めた。(ニールセンコリア基準)
ヨンミンを殺したと自首したパク・ジュンテ(ユ・ウィテ役)は、意外な証言で警察を混乱に陥れた。ジュンテは、自分がソン・ミナ(ハン・スア役)を殺したことを知っているヨンミンを偶発的に殺害したと自白した。ジュンテが本当にミナを殺したのなら、まだ見つかっていないミナの遺体がどこにあるのかを知る必要があった。ジュンテは遺体を埋めた場所に警察を連れて行ったが、遺体はなく、地面が掘り返された跡だけがあった。
遺体を隠したのはジュンテの父親、チョン・ドゥチョル(ユ・オソン役)だった。ドゥチョルは恐れていたが、息子のために遺体を処理した。それでもなお、息子が人を殺したはずがないと固く信じていた。警察は暴力前科のあるドゥチョルと教師であるジュンテが親子関係であることに驚き、ジュンテが共犯の父親を守るために嘘をついていると考えた。しかし、テスはジュンテが守ろうとしているのはドゥチョルではなくソンヒだと疑った。
ジュンテとソンヒの秘密の会話が公開された。ジュンテはソンヒの代わりにヨンミンを殺したと自首したのだった。ジュンテが罪をかぶり、最後まで隠したかった秘密は、自分がミナを強姦しようとして首を絞めて殺したということだった。しかし、ミナの検死結果は絞殺ではなかった。ジュンテは酒を飲んで正確に覚えていないその日を思い出した。ジュンテが殺人を確信した理由は、酒に酔って犯罪を犯した父親に似て自分もそうだったと思ったからだった。ソンヒは酒を飲んで失敗したことだと言い、通報しようとするジュンテを止め、二人が共に埋めた真実が鳥肌を立たせた。「それではミナはどうやって死んだのか?」と問い返す混乱したジュンテの姿が事件の真相を気にさせた。
心の内を明かしたテスとハビンの会話は感動を呼び起こした。テスはハビンに、母ジス(オ・ヨンス役)を死なせたのは誤った疑いをかけた自分だとし、最後までハビンを信じてくれた母の録音ファイルを聞かせた。「君と再び過ごすことになったとき、今回は失敗したくなかった。私には今回が最後のチャンスだと思ったから」というテスの告白には、ハビンに嫌われるのではないかと恐れていた彼の感情がそのまま表れ、胸を締め付けた。
警察署にヨンミンの遺体の前に立つハビンの写真が届いた。ここに、ハビンを疑い続けてきたイ・オジン(ハン・イェリ役)がハビンが割ったカップからDNAを得て、現場で取得した女性のネックレスと一致することが確認された。ハビンはチェ・ヨンミン殺人事件の容疑者に転じ、テスもまたすべての捜査から除外されることになった。このままでは絶対に引き下がれないテスの姿がエンディングを飾り、緊張感が高まった。
イ・ソジョン テンアジア記者 forusojung@tenasia.co.kr