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キム・ユジョン主演『親愛なるX』、第62回百想芸術大賞候補から除外された理由とは?
今回のリスト除外が特に惜しまれるのは、キム・ユジョンの圧倒的な熱演のためだ。『親愛なるX』でキム・ユジョンは他人を道具として利用するソシオパス、ペク・アジンに扮し、幼少期に両親と継母から受けた虐待で歪んだ人物の心理的な亀裂を繊細に表現した。特に実父に暴行を受けた後、血まみれの顔で微笑みと涙を同時に浮かべるシーンや、相手キャラクターを崩壊させる冷ややかな表情と口調など、緩急調整を通じてキャラクターの裏面を立体的に構築したという評価を受けた。
ウェルメイド作品という評価にもかかわらず、百想が『親愛なるX』を無視した背景について業界では様々な分析が出ている。ある放送関係者は「19歳観覧可という高いレベルが審査過程で優先順位が後回しになった一因かもしれない」と指摘した。作品の完成度よりも素材の破格性や観覧等級が候補選定に不利に作用したという視点だ。
授賞式の権威は公正な基準から生まれる。作品の素材や観覧等級というハードルが俳優の努力を妨げる障害物になってはならない。キム・ユジョンの『人生演技』と制作陣の試みが候補無冠という結果の背後に隠れるのが惜しいばかりだ。
テ・ユナ テンアジア記者 youyou@tenasia.co.kr