K-DRAMA
『キム部長の物語』、最高視聴率を更新!家族愛と成長の物語が感動を呼ぶ
30日(日)に放送されたJTBC土日ドラマ『ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語』(以下『キム部長の物語』)(演出:チョ・ヒョンタク、脚本:キム・ホンギ、ユン・ヘソン、制作:SLL、ドラマハウス、バロエンターテインメント)の最終回では、家族という枠の中で人生の第2幕に入ったキム・ナクス(リュ・スンリョン)、パク・ハジン(ミョン・セビン)、キム・スギョム(チャ・ガンユン)の家族愛が描かれ、感動的なエンディングを迎えました。
10億5000万ウォンの不動産詐欺に遭い、銀行の借金が5億5000万ウォンに達したキム・ナクスは、ACTの役員車両洗車業者選定を契機に入社同期のホ・テファン(イ・ソファン)と手を組み、本格的に洗車場事業に乗り出しました。役員昇進を口にしながらプライドを刺激する部長ド・ジヌ(イ・シンギ)の言葉も柔軟に受け流し、常務ペク・ジョンテ(ユ・スンモク)からの贈り物も何の意味もなく受け入れることができました。
また、心の余裕を取り戻し、家族に対するキム・ナクスの態度も変わり、温かさを感じさせました。公認仲介士開業を悩む妻パク・ハジンには勇気を与え、何をすべきかわからないという息子キム・スギョムには好きなことをしろとアドバイスしました。家族という名のもとに危機を乗り越え、互いを支え合うキム・ナクス家族の姿が感動を呼びました。
このようにそれぞれの試行錯誤を経てより良い未来に向かう『キム部長の物語』の登場人物たちの物語は、この時代を生きるすべての人々の葛藤と悩みを代弁し、深い共感を呼び起こしました。特に数々の危機にもかかわらず、休むことなく走り続け、今のキム・ナクスを作り上げた過去のキム・ナクス、そして背後をしっかりと支えてくれた家族たちの「幸せであれ、偉大だ、苦労した」という応援を思い出すキム・ナクスの穏やかな微笑みが涙を誘いました。
さらに、キム・ナクスがソウル自家、大企業部長という肩書きの裏に隠された本当の「自分」を探す過程は、誰もが一度は経験したことのある現実の苦悩を連想させました。自分の手で家族の未来を守ろうとするパク・ハジンの新たな挑戦と、何かになりたいという漠然とした夢の代わりに本当の目標を設計することになったキム・スギョムの成長記も応援したくなる要素でした。
何よりも『キム部長の物語』を豊かに彩った俳優たちの熱演が没入感を増幅させました。キム・ナクスのローラーコースターのような人生を繊細に描き出したリュ・スンリョンをはじめ、パク・ハジン役を通じてこの時代の妻たちの肖像を完成させたミョン・セビン、不確実な未来に試行錯誤を重ねるキム・スギョム役で青春たちを慰めたチャ・ガンユンなど、キャラクターにぴったりと合った俳優たちの演技が引き込まれました。
さらに、キム・ナクス、パク・ハジン、キム・スギョムとACTメンバーたちなど個性豊かなキャラクターたちの生活とキャラクターの立場を反映した小道具、そして人物間の心理戦を映像で実現したチョ・ヒョンタク監督の演出は楽しさを倍増させました。チョ・ヒョンタク監督が作り出したシーンにはチョン・ジェヒョン音楽監督の音楽が挿入され、作品の雰囲気を最大化しました。
社会と家庭を支えるこの時代のすべての「キム部長」たちに送る心からの慰めと応援を込めたJTBC土日ドラマ『ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語』は、人生で本当に大切なものは何かというメッセージを伝え、深い余韻を残しました。
キム・セア テンアジア記者 haesmik@tenasia.co.kr