K-DRAMA
『100番の思い出』、友情と愛の狭間で揺れるキム・ダミとシン・イェウン
ジェピルは病院の食事をほとんど食べないジョンヒに、二人の特別な思い出があるトンカツを持ち帰り病室を訪れました。そして食べている間だけ一緒にいてほしいというジョンヒのお願いに応じ、二人だけの時間を持つことになりました。しばらくぎこちない静寂が流れましたが、ジョンヒが以前のようにトンカツを丸ごとかじる姿は、彼らを一瞬であの頃に戻しました。ジョンヒはジェピルを連れて病院からこっそり抜け出し、ヨンレに会いました。久しぶりに三人の友達は軽食を食べ、街を歩き、笑い合い、過去に戻ったような楽しい時間を過ごしました。
家を飛び出し、豪雨が降る夜の街をさまよっていたジョンヒの足はジェピルの前で止まりました。そして惨めだった7年前のあの日のように彼の胸に抱かれ涙を流しました。ジェピルの父ハン・ギボク(ユン・ジェムン)の髪を整えて出てきたヨンレは、病院の休憩室でジェピルがジョンヒの顔に軟膏を塗っているのを目撃し、心が乱れました。一方、ジョンヒは希望を抱きました。裕福な家に住んでいても幸せではない生活、そして隠してきたヨンレへの羨望を打ち明けると、ジェピルは「人は皆それぞれの輝きがある。君も君の輝きを見つけてほしい」と励ましました。再び彼の慰めに勇気を得たジョンヒは、もはやジェピルへの感情を隠すことができませんでした。
ジョンヒはお姫様のような靴とワンピースを脱ぎ、あの時のようにジーンズにジェピルが贈ったスニーカー姿でヨンレに会いました。そして二人が絶え間なく笑った思い出が詰まった学校を訪れました。ジョンヒは寂しくて辛い時にヨンレとの良かった時間を思い出し耐えてきたこと、最近無理に無視していた過去がすべて思い出され始めたことを打ち明けました。その記憶にはとても好きだった初恋のジェピルもいました。ジョンヒは「もう一度うまくやりたい。手伝ってくれるよね?」とヨンレを見つめました。
これとはまた別の嵐が徐々に近づいていました。ヨンレとジョンヒの人生を根底から揺るがしたノム課長(パク・ジファン)が再登場したのです。ジョンヒに傷害を負わされ片腕が使えなくなった後、人生が崩れ建設現場で肉体労働で生計を立てていた彼は、古びたチョンア運輸の案内嬢たちの写真の中でジョンヒを睨みつけ、怒りに震えていました。「他人の人生をこんなに泥沼に突き落として笑うのか?」と呟く彼の目には憎しみと復讐心が混じっていました。貧困と絶望で歪んだ彼の顔は、ヨンレとジョンヒの未来に不吉な影を落としました。
イ・ソジョン テンアジア記者 forusojung@tenasia.co.kr