新星イ・チェミン、tvN『暴君のシェフ』で圧倒的な存在感を示す

2000年生まれの俳優イ・チェミンがtvN『暴君のシェフ』で家庭劇場を掌握しました。当初、作品の男性主人公はパク・ソンフンが務める予定でしたが、SNS投稿の論争で降板しました。その空席をユナより10歳若い新星イ・チェミンが埋めました。

『暴君のシェフ』で絶対味覚の暴君イ・ホン役を演じたイ・チェミンは、圧倒的なカリスマから悲しみを描く感情演技、そしてときめきに満ちたロマンスまでこなし、イ・チェミンという名前を家庭劇場に新たに刻み込み、視聴者の心に深く入り込みました。

最近の第3、4話の放送では、皆既日食の日に狩りで出会ったヨン・ジヨン（イム・ユナ役）を宮廷に迎え入れたイ・ホン（イ・チェミン役）が、大臣たちの激しい反発と後宮カン・モクジュ（カン・ハンナ役）の策略にもかかわらず、ヨン・ジヨンと彼女の料理に心を開く姿が描かれ、新たな局面を迎えました。イ・ホンはヨン・ジヨンを見て母親の廃妃ヨン氏を思い出し、宮中の嫉妬と反対にもかかわらず、自分の味覚を捉えたヨン・ジヨンをスラガンの大領熟手に任命し、波乱を巻き起こしました。

カン・モクジュの策略とインジュ大王大妃（ソ・イスク役）の試験で競合が行われると、イ・ホンは勝利した熟手一人だけを生かし、残りは腕を切るという冷酷な条件を掲げ、王としての強靭さを示すと同時に、母親の死と関連する大王大妃に対する冷淡な態度で劇の緊張感を高めました。

自分とヨン・ジヨンを取り巻くすべての出来事がカン・モクジュの仕組んだものであることを知ったイ・ホンは、怒りに包まれ新たな葛藤の転換点を迎えました。一方、廃妃ヨン氏の死の手がかりを追っていた自身の親友イ・ジャンギュンが事件に巻き込まれると、イ・ホンはさらに深い内的混乱に陥りました。ひとり酒に頼りながら痛みを飲み込んでいたイ・ホンの前にヨン・ジヨンが現れ、イ・ホンは過去の傷とヨン・ジヨンへの感情が絡み合い、涙のこもったキスを贈り、劇的なエンディングを完成させました。

劇中、狂気に満ちた暴君であり絶対味覚の持ち主イ・ホンに扮したイ・チェミンは、冷酷な君主の姿の背後に母親の死に絡む復讐心と孤独を持つ人物を立体的に描き、新しい料理を披露するヨン・ジヨンへの好奇心を反転魅力として解き放ち、初放送から原石の発見を知らせました。この日の放送では、ボイストーンと目つきの繊細な強弱調整で暴君の冷酷さと君主としての威厳を垣間見せるとともに、多彩な味の表現とともにヨン・ジヨンに対する愛おしさを密度高く描き出し、劇の緊張とときめきを同時に引き出し、『ロコの宝石』として生まれ変わっています。

イ・ソジョン テンアジア記者 forusojung@tenasia.co.kr