K-DRAMA
イ・ボヨン主演『メリー・キルズ・ピープル』、倫理的テーマで視聴率苦戦
議論が分かれる「助力死」をテーマに扱い、「19歳以上視聴」等級を受けたことが足を引っ張った。イ・ボヨン主演のMBC金土ドラマ『メリー・キルズ・ピープル』が2話で視聴率2%台を記録し、低調なスタートを見せた。堅実な演技力を持つ俳優たちの熱演にもかかわらず、幅広い視聴者の共感を引き出すにはやや不足しているという評価だ。
1日に初放送された『メリー・キルズ・ピープル』は、治療不可能な患者の助力死を助ける医師とそれを追跡する刑事の物語を描く。イ・ボヨンが13年ぶりにMBCドラマ復帰作として選んだ作品で、倫理的に敏感なテーマを扱い、全話19歳以上視聴等級を受けた。地上波週末ミニシリーズとしては珍しいケースだ。
ウ・ソジョンは善意を持って行動しているが、警察はこれを殺人と見て密かにチームを組み、ウ・ソジョンを追う。「死の自己決定権は尊重されるべきか」という重い倫理的質問を投げかけるのが『メリー・キルズ・ピープル』のメッセージだ。
共通の意見は『メリー・キルズ・ピープル』が幅広い視聴者の共感を得るのは難しいということだ。制作陣が「自殺を助長してはいけないという規定のために19歳以上視聴等級が定められたようだ」と明かしたことからもわかるように、ドラマを見ていると不快な感情が続く。これにより視聴率も1話3.2%から2話で2.1%と1.1%ポイント下落した。
『メリー・キルズ・ピープル』は19歳以上視聴等級のために再放送にも多くの制約がかかった。午後10時以降にしか放送できないため、他のドラマに比べて再放送回数が著しく少ない。OTTでも6日基準でウェーブで20位、ティービングで7位に名前を上げ、勢いを出せていない。
3話からはイ・ボヨンと「イ・ボヨンを捕まえようとする警察たち」の対立が本格的に展開される。2話のエンディングでイ・ミンギキャラクターが余命宣告を受けた患者として潜入した刑事だったことが明らかになり、展開も勢いを増すと見られる。『メリー・キルズ・ピープル』が序盤の不振を乗り越え、上昇傾向を見せるか注目される。
テ・ユナ テンアジア記者 youyou@tenasia.co.kr