K-DRAMA
俳優が歌うOST、作品の成功を後押しする要因に
Jul 2, 2025
Updated Jul 3, 2025
by Jeong se yun
俳優が歌うOST、作品の成功を後押しする要因に
俳優が直接歌ったOSTが作品の成功要因として再び注目を集めています。キャラクターを最も理解している俳優がOSTまで歌うことで、劇の没入度を高めるだけでなく、作品自体の話題性も牽引しているという評価です。
2日、チュ・ヨンウ(Chu Young-woo)が歌ったtvN月火ドラマ『ケンウと仙女』のOST『アンニョン』が発売されました。チュ・ヨンウは劇中で生まれつき死を運命のように抱えて生きるペ・ケンウ役を演じており、今回のOSTを通じて作品内のキャラクターの孤独と切なさを表現しました。音源公開直後、オンラインコミュニティやSNSには「ケンウに没入せざるを得ない曲だ」、「声にケンウの涙が染み込んでいる」、「ドラマが気になるOSTだ」などの好評が寄せられました。
俳優が歌うOST、作品の成功を後押しする要因に
作品も安定した初期の成功を見せています。『ケンウと仙女』の初回は視聴率4.3%(ニールセンコリア全国基準)を記録し、前作『禁酒をお願い』の最終回視聴率3.6%を上回りました。tvNのターゲット視聴層である2049男女視聴率では全国最高2.0%を記録し、地上波を含む全チャンネルで1位を獲得しました。これは2025年tvN月火ドラマ初放送中で最も高い数値です。
Netflixアニメーション映画『K-Pop Demon Hunters』のボイスアーティストとして出演したアン・ヒョソプ(Ahn Hyo-seop)もOST歌唱に参加しました。彼は劇中でボーイズグループ『サジャボーイズ』のリーダー、ジヌ役を演じ、OST収録曲『Free』を歌いました。曲が発売された後、「確信のジヌの声だ」、「俳優なのに歌まで上手いからもっと惹かれる」、「アン・ヒョソプの声を聞きに『K-Pop Demon Hunters』を見に行かなければ」などの反応が続きました。『Free』はグローバル音源プラットフォームSpotifyチャートの上位に入り、海外ファンの間でも大きな注目を集めています。
俳優が歌うOST、作品の成功を後押しする要因に
音源の成功に後押しされ、映画も成功の波に乗っています。OTTストリーミング順位集計サイトFlixPatrolによると、『K-Pop Demon Hunters』は先月29日まで視聴スコア841点を記録し、Netflix映画部門でグローバル1位の座を堅持しました。
俳優が直接歌ったOSTが作品の認知度と成功にポジティブな影響を与えた事例はすでに何度もありました。代表的な人物はビョン・ウソク(Byun Woo-seok)です。ドラマ『ソンジェを抱えて逃げろ』でリュ・ソンジェ役を演じた彼は、OST『ソナギ』を発売し、熱い反応を引き出しました。『ソナギ』は公開後、音源チャートを席巻し、ビルボードチャートに進出しました。ドラマもグローバルOTT楽天Viki基準で130カ国で1位を記録し、人気を得ました。
俳優が歌うOST、作品の成功を後押しする要因に
ドラマ『賢い医師生活』の主演俳優チョ・ジョンソク(Cho Jung-seok)も直接歌ったOST『アロハ』で成功を牽引しました。『アロハ』は発売直後、音源チャート1位を記録し、累積1億ストリーミングを突破し、爆発的な反応を引き出しました。この他にも過去に遡れば、映画『美女はつらいの』の主演キム・アジュン(Kim Ah-joong)が歌った『マリア』、映画『怪しい彼女』の主演シム・ウンギョン(Shim Eun-kyung)が歌った『ナソンに行けば』なども作品の成功を導いたOSTとして挙げられます。
俳優が歌うOST、作品の成功を後押しする要因に
俳優のOST参加が成功と結びつく理由は何でしょうか。チョン・ドクヒョン(Jung Deok-hyun)大衆文化評論家はテンアジアに「俳優がOSTを発売すると、視聴者はその曲を聴きながら自然にキャラクターと作品を繰り返し思い出すことになる」とし、「このような経験は作品に対する接点を持続的に作り出すため、視聴者の関心を長期的に維持し、成功にもポジティブな影響を与えることができる」と説明しました。
キャラクターと感情を最も深く理解した俳優が自分の声でOSTを歌唱することは、作品の没入度を高め、話題性と人気を引き出すのに大きな役割を果たします。今後も俳優たちのOST歌唱参加事例がさらに増えると予想されます。
ジョン・セユン テンアジア記者 yoon@tenasia.co.kr