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『プルコッチャグ』を巡るJTBCとC1の対立、SBS Plusが新たな舞台に
Jun 10, 2025
Updated Jun 10, 2025
by Jeong se yun
『プルコッチャグ』を巡るJTBCとC1の対立、SBS Plusが新たな舞台に
野球バラエティ『불꽃야구(プルコッチャグ)』を巡るJTBCとスタジオC1(以下C1)の対立が激化しています。JTBCがYouTubeに『불꽃야구』の動画に対する著作権侵害の申告を行ったのに対し、C1側はSBS Plusと手を組み、『불꽃야구』を生中継すると発表しました。
この論争は、今年3月に『최강야구(チェガンチャグ)シーズン4』の制作が中断されたことから始まりました。『최강야구シーズン3』が終了した後、JTBC側は制作費の過大請求や証拠資料の提出拒否を問題視し、外注会社であるC1との決別を宣言しました。これに対し、C1のチャン・シウォン(장시원)PDは「JTBCが収益情報を提供せず、番組のIPを奪おうとしている」と反論し、法的対応を予告しました。
『プルコッチャグ』を巡るJTBCとC1の対立、SBS Plusが新たな舞台に
その後、チャンPDは独自にYouTubeチャンネル『스튜디오시원 StudioC1(スタジオシウォン)』を開設し、5月から新しい野球バラエティ『불꽃야구』を順次公開しました。野球とバラエティを組み合わせたコンテンツである『불꽃야구』は公開後、急速に口コミで広まり、視聴者の間で大きな反響を呼びました。
JTBCは『불꽃야구』が『최강야구』とコンセプトやフォーマットがあまりにも似ているとして即座に対応に乗り出しました。C1を著作権法および商標法違反の疑いで告訴し、YouTube側にも著作権侵害の申告を行いました。結果として、『불꽃야구』の第1話から第5話は「この動画は株式会社JTBC、ジェイティービーシー中央株式会社の著作権侵害の申告により、これ以上視聴できません」という文言とともに削除されました。
『プルコッチャグ』を巡るJTBCとC1の対立、SBS Plusが新たな舞台に
継続的な著作権紛争が続く中、C1は新しい方法で視聴者と出会う方法を選びました。C1は9日にYouTubeに『シーズン2番目の直観予告』というタイトルの動画をアップし、SBS Plusで『불꽃야구』を生中継するというニュースを伝えました。SBS Plus側は「多くの視聴者が関心を持ち、熱狂するコンテンツをサービスするのは放送局の役割です。視聴者には良い番組を楽しむ権利があり、それに誠実に応えたい」と生中継決定の背景を明らかにしました。
『プルコッチャグ』を巡るJTBCとC1の対立、SBS Plusが新たな舞台に
現在の状況に関して、JTBCは他のメディアに「現在の状況を認識しており、内部で今後の対応策を検討中」との立場を明らかにしました。これにより、JTBCとC1の対立は第3の放送局であるSBS Plusにまで拡大する見通しです。さらに、単なるコンテンツの類似性の問題から始まった論争が、放送局間の編成競争にまで発展する可能性も高まっています。
ノ・ジョンオン(노종언)法律事務所ジョンジェ代表弁護士はテンアジアに「今回の法的紛争の核心は、裁判所が『최강야구』と『불꽃야구』の実質的な類似性をどの基準で判断するかにあります」と述べ、「野球というスポーツ自体の類似性に重点を置くのか、それともバラエティフォーマットの構成と表現方法の類似性に焦点を当てるのかによって結果が変わる可能性がある」と語りました。
『プルコッチャグ』を巡るJTBCとC1の対立、SBS Plusが新たな舞台に
誰が『최강야구』の真の創作者となるのか。そして『불꽃야구』はどこまで独自のコンテンツとして認められるのか。今後、JTBCがどのような対応に出るのか、裁判所がどちらの手を挙げるのか注目が集まります。
チョン・セユン(정세윤)テンアジア記者 yoon@tenasia.co.kr