K-POP
K-POP業界におけるAI活用の是非、ビリーとゴブランの著作権論争から浮き彫りに
4月29日、ゴブラン側は公式SNSを通じて、2025年卒業作品『ニコロ(Nicolo)』制作チームからの報告を受けたとする声明を発表しました。ゴブラン側は、ビリーの初の正規アルバム『the collective soul and unconscious: chapter two』に収録された曲『$ECTRET NO MORE』のビジュアル作品『無意識の地図(cartography of the unconscious)』が、同映画のイメージを明確に盗作していると主張しました。学校側は「盗作に対する我々の立場は変わらない。学生の作品を無断で使用することは許されない」と強硬な姿勢を示しました。
フロリアンは生成型AIが創作産業全般に与える否定的な影響についても懸念を示しました。彼はこれを世界中のアーティストが直面する重大な問題と位置づけ、皆が反対の声を上げるべきだと強調しました。ただし、彼は「このような決定はしばしばアーティスト(ビリー)に知らされずに行われる」とし、メンバーに対する悪意ある非難は控えるよう求めました。代わりに視聴者に対して「建設的な方法で意見を共有し、この問題に慣れていない人々に事案の深刻さを説明してほしい」と要請しました。
AIは当初、創作者を助けるためのツールとして導入されましたが、過度で無分別な使用はアーティストのアイデンティティを損ない、ファンとの信頼を崩す危険性が高いです。ここに莫大な電力消費と炭素排出など環境問題、ディープフェイクやデータ偽造といったセキュリティリスクも加わり、企業がAIモデル導入から撤退すべきだという声が高まっています。
企業がAI活用を拡大するほど、その被害はアーティストや小規模創作者に返ってくるという懸念があります。アーティストの声や知的財産がAIモデルに学習されるほど、イメージやキャラクターが歪められる危険性が高まり、これは倫理的・法的問題に直結する可能性があります。また、視覚効果(VFX)とAIの境界が曖昧になる状況で、AIアーティストとツールの許容範囲をどこまで設定するかについての議論も急務です。
さらに深刻なのは業界生態系の破壊です。大手企画会社が制作費削減のためにAIに依存する前例を残すと、数年間スキルを磨いてきた新進創作者の立場は狭まるばかりです。結局、監督、作家、制作チームなどの核心的な創意人力がAIに置き換えられると、協力と人間のアイデンティティ、ファンと共有する叙事というK-POPの基盤自体が揺らぐ可能性があります。
グスマン・ゴンザレス・ハンナ テンアジア記者 hannahglez@tenasia.co.kr