デイシックス、デビュー10年目で初の音源チャート1位達成
デイシックス、デビュー10年目で初の音源チャート1位達成
《キム・ジウォンのシューティングスター》
キム・ジウォン、テンアジア歌謡チーム記者が『シューティングスター』のように爽やかに歌謡界を紹介します。

バンドグループDAY6(デイシックス)がデビュー10年目にして音源チャートで初の1位を獲得しました。彼らが一貫して伝えてきた癒しのメッセージが通じたのです。『信じて聴くデイシックス』という表現の通り、ファンは彼らの新曲を待ち望み、リリース直後に全曲を楽しみました。

3日、DAY6は主要音源チャートのトップを席巻しました。DAY6は2日午後6時に新しいミニアルバム『Band Aid』(バンドエイド)をリリースしました。今年3月の『Welcome to the Show』(ウェルカム・トゥ・ザ・ショー)以来、約6ヶ月ぶりのカムバックです。フェスティバルシーズンの夏に合わせて、忙しい公演スケジュールをこなしながらメンバー全員が全曲を作詞・作曲した点を考慮すると、超高速のカムバックです。

DAY6はデビュー10年目にして初めて音源チャート1位を手にしました。タイトル曲『溶けてしまう』はリリースから3時間後の午後9時時点で、音源サイトMelonのトップ100、ホット100、リアルタイムチャート、Genie、Bugs、Vibeの国内急上昇チャートで1位を獲得しました。『溶けてしまう』はリリース直後の午後7時時点でMelonトップ100チャートに5位で入り、午後9時には1位に上がりました。ミニアルバムですが、全8曲が多様なジャンルで構成されています。『怪物』、『彼女が笑った』、『マングゲーム』、『助けてRock&Roll』(ロックアンドロール)、『COUNTER』(カウンター)、『I'm Fine』(アイムファイン)、『まだそこに生きている』まで全曲がチャートインに成功しました。

新しいアルバムは『バンドエイド』という名前にふさわしい癒しと愛を歌う曲で構成されています。『エントロピー』アルバムのような強烈なスタイルの『マラシックス』はありませんでしたが、強烈でありながらも少し暗い感じの曲もあり、物足りなさを感じさせませんでした。
デイシックス、デビュー10年目で初の音源チャート1位達成
デイシックス、デビュー10年目で初の音源チャート1位達成
DAY6は音楽鑑賞に多くの楽しみポイントを設けました。今回のアルバムに収録された『I'm Fine』は、今年3月にリリースされた『Fourever』の収録曲『私だけ悲しいエンディング』の相手が話者として設定されたような曲です。2019年にリリースされた『Not Fine』とはコード進行が逆になっている曲でもあります。有機的に続く曲の設定は楽しさを増します。メンバーが直接作詞しているので、歌詞から彼らの成長を垣間見ることができる点も鑑賞ポイントです。メンバーは過去に扱った同じテーマの曲を一層深まった表現力で解き明かしました。

『信じて聴くデイシックス』ですが、残念な点もあります。今回のアルバムには『彼女が笑った』という曲が収録されています。DAY6は普段、性別を指定しない歌詞で有名です。DAY6ならではの特徴だっただけに、『彼女』という表現を使用した部分では残念な声もあります。一方で、曲の性格を反映して新しい試みをした点を歓迎するリスナーもいます。

青春を応援する曲で人気を得たため、曲で伝えたいメッセージが似てきたという声もあります。しかし、DAY6は人気の有無に関わらず、10年間一貫して青春に関連するメッセージを伝えてきました。20代前半のメンバーの悩みを解き明かした『Colors』(カラーズ、2015)、自分の幸せを追求する『願い』(2016)、休まず走る青春に時には休んでもいいと言う『マラソン』(2016)などが例です。大衆にメッセージが届くまでに時間がかかっただけです。

10年目にして初めてチャート1位という成果を出したDAY6。彼らならではの色が込められた音楽で真摯に勝負した結果です。今や大衆は彼らの音楽に興味を持っています。リリースされると1曲目から全曲再生するという反応が簡単に見つかります。コアなファン層は昔から堅固でした。今や大衆性まで確保した彼らは、今後もチャートで強さを見せる見込みです。

キム・ジウォン、テンアジア記者 one@tenasia.co.kr