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新進女優ソ・スビン、映画『世界の主人』でデビュー!

このような例を見ると、映画『世界の主人』の主人公ソ・スビン(ソ・スビン)が思い浮かびます。この映画は独立映画界のレジェンドとされるユン・ガウン監督の作品で、ソ・スビンの女優デビュー作です。この作品でソ・スビンは10代女性の性と愛、そしてトラウマをテーマに現実感のある演技を見せています。
先日、ソウルのパルパンドンにあるカフェでソ・スビンに会いました。『世界の主人』は18歳の女子高生イ・ジュイン(ソ・スビン役)が全校生徒が参加する「児童性犯罪者出所反対署名運動」を一人で拒否することで起こる出来事を描いています。

ソ・スビンは台本を受け取りにユン監督に会いに行った日を振り返りました。彼は「監督がシナリオをくれると言って事務所に呼ばれたのですが、事務所に行く日までなぜ自分が行くのか分からなかったです。『何か悪いことをして怒られるのかな』と思いました。緊張した気持ちで行きました」と笑いました。
家に帰ってシナリオを読んだ後、メッセージを残してほしいと頼んだユン監督。映画の中のジュインは活発で元気な女子高生に見えますが、内面には誰にも言えないトラウマがあります。ソ・スビンは「読んでから感情が渦巻いて泣きました。監督にメッセージを送らなければならないのに、どんな言葉でも伝わらない気がしました。それで涙を流す自分の姿を撮って送りました。監督が涙のセルフィーは久しぶりだと言いました」と笑いました。

ソ・スビンは最も負担に感じたシーンとして駐車場のシーンを挙げました。劇中で明るい姿だけを見せていたジュインが無理に抑えていた内面の傷と痛みに向き合い、母親にその感情を爆発的に表すシーンです。うるさい洗車機の音にジュインの叫びが混ざり、ジュインが抱えてきた苦痛がより劇的に観客に伝わります。
ソ・スビンは「学校のシーンとは違って、監督が洗車場のシーンは一度も練習させませんでした。全体のリーディングの時に一度やって、すぐに現場でやりました。今考えてみると、監督が私がジュインの内面にその日向き合えるようにしてくれたのだと思います。一人で練習室で叫びながら練習した時よりも、その日洗車する車の中で集中して演技した時にジュインの感情に出会えた気がしました」と言いました。
ソ・スビンは洗車場のシーンの撮影の裏話を語り、母娘役で演技の呼吸を合わせたチャン・ヘジンに感謝しました。彼は「洗車場のシーンで瞬間的に集中できず不安だった時がありました。先輩が私の手を握って落ち着かせてくれました。このようなことが多く起こり得るが、対処が重要だと言いました。そうすると不思議なことに再び集中できました。こうしてくれなかったら、不安な状態でそのシーンを撮り続けていたと思うとゾッとします」と語りました。

アイドルを辞めた理由についてソ・スビンは「チームのイメージが私と合わなかったです。整理して戻ってきて進路を悩みましたが、アイドルは私の道ではないと思いました。それで俳優に転向しました」と明かしました。続けて「俳優の仕事をしていると、アイドルを辞めたのはむしろ俳優になるための過程だったと思います。当時学んだ歌や踊りが演技に多く役立っています」と語りました。
ユン・ガウン監督は『私たち』、『私たちの家』で演技経験がほとんどない宝石のような俳優たちを発掘したと評価されています。『世界の主人』の主人公ソ・スビンの今後がさらに期待される理由です。どんな俳優になりたいかという質問にはソ・スビンは「考え中です。『ミリオンダラー・ベイビー』や『百円の恋』のように汗の匂いがして体を使う演技ができるスポーツ素材の作品をやってみたいです」と答えました。
一緒に演技してみたい、または好きな先輩がいるかという質問には「すべての先輩と一緒に演技したいです」としながらも「チョン・ウヒ先輩」と恥ずかしそうに言いました。続けて「パク・ジョンミン先輩はトロント映画祭で既に会ったことで満足です。ペ・ドゥナ先輩にも会いたいです」と伝えました。
キム・ジウォン テンアジア記者 bella@tenasia.co.kr