映画『悪魔が引っ越してきた』、イ・サングン監督が制作秘話を語る
映画『悪魔が引っ越してきた』、イ・サングン監督が制作秘話を語る
イ・サングン監督が『悪魔が引っ越してきた』が世に出るまでの過程を振り返った。

最近、ソウルのソギョクドンにあるカフェで映画『悪魔が引っ越してきた』のイ・サングン監督に会った。

『悪魔が引っ越してきた』は、毎朝悪魔に変わるソンジ(イム・ユナ役)を監視する奇想天外なアルバイトに巻き込まれた青年無職ギルグ(アン・ボヒョン役)の奮闘を描いたコメディである。

イ監督は2014年に初稿を書いたこの作品をデビュー作として考えていたことがある。イ監督は「その年の7月初めに始めて8月初めに終わらせた。カフェで戦闘的に書いた。勉強する高校生たちの中でおじさんが混じって冷凍チャーハンを食べながら書いた」と振り返った。

その作品の映画化作業が本格化したのは2022年になってからだ。作品のタイトルも『2時のデート』から最終的に『悪魔が引っ越してきた』に変更された。イ監督は「『2時のデート』という『数字の2』が入ったタイトルのため、ファイルを整理するといつも一番上に来ていた。ずっと目に留まった」と語った。続けて「しばらくして開いてみると、時が経つにつれて熟成されたのか、自分が考えていた内容とあまりにも違っていた。当時、映画を好きだった学生として大胆さと実験性があった。未精製の生のものが強かった」と笑った。また「デビューして数年後に取り出してみて『今の自分が浄化して精製して人々に見せられる』と思った。基本的なアイデアは維持しつつ、最初から書き直した。タイトルと登場人物の名前を除いて家族構成からすべてを変えた」と語った。

イ監督は「検索がうまくいかなかった。同名のラジオ番組があるじゃないか」と笑った。それでも「私はタイトルにナラティブがあるのが良いと思う。『2時のデート』の前にも『夜明けに』という括弧が抜けていた。昼の2時を考えていたが、夜明けの2時という逆転のナラティブを与えたかったのだ。変更されたタイトル『悪魔が引っ越してきた』は、まず映画がソンジの家族が引っ越してくることで始まる。また、引っ越すというのは物体が動くこともあるが、心が動くこともあるという意味だ。映画を見て感情が揺れ動き『ドキッ』としてほしいと思った」と語った。

『悪魔が引っ越してきた』は13日に公開される。

キム・ジウォン テンアジア記者 bella@tenasia.co.kr