K-MOVIE
俳優ソン・ソックが設立した会社スタナム、カンヌライオンズでグランプリ受賞

現在ティービングでストリーミング中の『夜釣り』は、ソン・ソックが直接出演し、制作に参加したランタイム10分ほどのSF映画である。昨年「スナックムービー」という新造語と共に劇場で公開され、観客に衝撃的な体験を提供した。

車の視点という独特な撮影方式で再び実力を証明したムン・ビョンゴン(문병곤)監督は、映画『セーフ』で2013年に韓国人初のカンヌ国際映画祭短編競争部門で黄金のヤシの葉賞を受賞した後、国内外を通じてカンヌ映画祭と広告祭をすべて制覇した唯一の監督となった。
スタナムの独自の歩みは続く見通しだ。映画と広告の境界を破った新しい形式のエンターテインメントがその始まりだったなら、次は韓米合作作品だ。2026年のグローバル公開を目指して企画された長編映画『ベッドフォードパーク』(仮題)で、韓国系アメリカ人女性オードリー(チェ・ヒソ 최희서)と元レスリング選手イライ(ソン・ソック 손석구)のラブストーリーを描く。先にソン・ソックは、リアルで緻密なシナリオに惹かれて出演を決定したと明かした。特に通常のアメリカ作品における典型的な東洋人キャラクターではない点に大きな期待感を示した。
『シアトルの眠れない夜』を制作したクラースノフ・フォスターエンターテインメント(ゲリー・フォスター)、B&Cコンテンツ(クリス・リー)そして俳優フォレスト・ウィテカーの制作会社として知られるシグニフィカントプロダクション(ニナ・ヤン・ボンジョビ)と2年以上の準備の末、すでに今年5月、ニュージャージーでオールロケーション撮影を終え、現在は後半作業に入っている。
今まさに制作会社として第一歩を踏み出したスタナム側は「今後も枠を破るフォーマットとコラボレーションを積極的に活用し、スタナムならではの物語を作り上げていく」と意欲を示した。
キム・ジウォン テンアジア記者 bella@tenasia.co.kr