K-STARS
『ムーラン・ルージュ』が観客を魅了する理由とは?
先月27日から観客と出会っているミュージカル『ムーラン・ルージュ』は、2001年に公開されたバズ・ラーマン監督の同名映画が原作である。最高のスター「サティン」と無名の作曲家「クリスティアン」の運命的な出会いと抜け出せない愛、そして彼らと「モンロス」が作る三角関係が作品の中心軸だ。
内容だけを見ると、一人の女性を巡って二人の男性が対立する典型的な三角関係のストーリーだ。しかし、始まりから視線を奪う約2700個の照明と華やかなパフォーマンスは、観客に「これ以上華やかにはなれない」と思わせるほどだ。
典型的な三角関係だからといってストーリーが単に陳腐なわけではない。第1幕はクリスティアンとサティンの愛が芽生え、本格的なときめき中心の三角関係が始まる。観客の目と耳を楽しませた状態で、核心的な場面だけを見せて速い展開を引き出した。
第2幕が始まると、二人の感情が深まり、三角関係の中での葛藤が本格化する。この時もマッシュアップ音楽と華やかなパフォーマンスは維持されるが、各人物の感情まで照らし、第1部に比べて明らかに落ち着いた雰囲気と客席の共感を引き出す。
演出を担当したジャシンタ・ジョン(Jacinta John)は先月10日、メディアとの会見で「この作品が強調する核心メッセージは勇気」とし、「愛を見つけ、夢を追い求める旅がメインポイント」と強調した。そして「観客がこの作品を見て退場する時、新しい恋に落ちる感情を感じてほしい。愛を再び追求してほしいという気持ち」と語った。