韓国スターの軽率な発言、海外有名人への敬意を問う

「ちょっとじっとしてて。」 「わかったからちょっと起きてみて。」

これは韓国の芸能人が海外の有名人に向けて発した言葉だ。韓国の芸能人に「님（ニム）」という敬称を付けるのとは対照的な態度である。これに対して「公人は自分のSNSが一般人とは異なることを認識すべきだ」という指摘が出ている。

俳優のリュ・ジュンヨル（류준열）は、現役時代に名を馳せた元サッカー選手に対して最近軽率な言動を見せた。彼は14日午後に行われたネクソンイベント大会「2025 アイコンマッチ: 創意の帰還、反撃の始まり（以下『アイコンマッチ』）」を観覧するため、ソウル麻浦区のソウルワールドカップ競技場を訪れた。この日、試合には2000年代から2010年代後半まで世界のサッカー界を席巻したサッカーの伝説たちが登場した。

ここにはイングランドサッカー代表出身で、かつてマンチェスター・ユナイテッドで活動していた際に「歴代最多得点者」となったウェイン・ルーニーも来ていた。創チーム「FCスピア」と防チーム「シールドユナイテッド」の2つのチームに分かれた今回の試合で、ウェイン・ルーニーは黒いユニフォームのFCスピアの選手としてプレーした。

現在引退しているウェイン・ルーニーは、この日やや太った体で登場し注目を集めた。しかし、ウェイン・ルーニーは後半27分に先制ゴールを決め、0対0でなかなか崩れなかった均衡を破る活躍を見せた。問題はここで起こった。ウェイン・ルーニーがフィールドに一時座り込んで息を整えると、リュ・ジュンヨルはその姿を自分のカメラに収めた。そして「わかったからちょっと起きてみて」と促す文を自分のSNSにそのままアップロードした。

ウェイン・ルーニーは1985年生まれ、今年39歳だ。1986年生まれのリュ・ジュンヨルより1歳年上である。また、2021年に引退した後、2024年まで監督として活動したほど有名で影響力のある人物だ。

このようなリュ・ジュンヨルの言動に対して、一部のネットユーザーは「ウェイン・ルーニーが君の友達か」、「この日集まった観客が6万4885人だというのに、観客たちに素晴らしい試合をプレゼントしに韓国に来てくれた人に対してこれは何という言動か」など、不快な様子を見せた。

韓国を訪れた海外の有名人に対する国内スターたちの軽率な発言は昨日今日のことではない。昨年12月、お笑い芸人のクォン・ヒョクス（권혁수）はソウル九老区に位置する高尺スカイドームで行われた世界的な歌手デュア・リパの来韓公演を観覧した。この時、クォン・ヒョクスは熱唱しているデュア・リパの姿を撮影し、自分のSNSに「麻婆豆腐」、「ラタトゥイユ」など軽率な言葉を書き込んだ。

これにとどまらず、クォン・ヒョクスは自分のコンサートを訪れたファンに報いるために一生懸命公演するデュア・リパに向かって「ちょっとじっとしてて。オッパが写真撮ってあげるから」と嘲笑混じりの言葉を吐き、衝撃を与えた。この発言は大きな話題にはならず、当時クォン・ヒョクスは謝罪すらしなかった。

海外の有名人に対する国内芸能人たちの軽率な言動について、ある芸能界関係者は「海外スターたちに対する尊重が必要だ」とし、「名前をよく知っていて親しみを感じても、相手に対する言動が慎重であるべきなのは基本的な礼儀だ」と指摘した。

続けて「公人は自分が一般人とは異なることを認識すべきだ」とし、「普段カメラのないところで吐く言葉をSNSに載せる瞬間、その言葉は放送されるのと変わらない。自分が書く文章がどのような影響を与えるか一度考えた後、慎重にSNSを利用すべきだ」と指摘した。

ジョン・ダヨン テンアジア記者 light@tenasia.co.kr