K-STARS
『ミウセ』、イ・サンミンの個人ドキュメンタリー化に批判の声



『ミウセ』は本来、30〜40代以上の未婚男性出演者が一人で暮らす生活を見せ、それを見守る母親たちの視線を加えて共感と笑いを生み出すフォーマットでスタートしました。『母親の視線』という装置はバラエティフォーマットに新鮮さを加え、長寿番組としての地位を確立しました。しかし、最近の放送はイ・サンミンの私的なストーリーに偏り、企画意図が薄れているという指摘が多いです。

その中で、今年4月に再婚のニュースが伝えられ、最近の放送では新婚生活から試験管施術失敗、感情の起伏まで扱われ、『イ・サンミンスピンオフ』という批判まで出ています。「これでは人間劇場ではないか」という視聴者の反応は誇張ではないという評価が続いています。
さらに、放送全体がイ・サンミン中心に編成され、他の出演者の分量は減り、脇役のように配置されているという批判も提起されました。多様な未婚男性の生活を見せる『ドキュメンタリー型バラエティ』という番組の本来の目的は次第に薄れ、一人の人物のライフショーケースに変質している様子です。
出演者の実際の生活を真摯に描く試み自体は意味があるかもしれません。しかし、バラエティは笑いと共感、バランスの取れた構成の中で多様な視聴体験を提供しなければなりません。特定の人物に過度に重心が傾く場合、企画意図は薄れ、視聴者の疲労度は高まるばかりです。

イ・サンミンは『ミウセ』の象徴的な人物であり、番組を牽引してきた核心メンバーです。しかし、バラエティは特定の出演者の人生だけを照らす舞台ではありません。2016年から放送されている『ミウセ』が元の色を取り戻し、長寿バラエティとしての名声を続けるためには、制作陣のバランスの取れた視線と初心に対する省察が必要です。
이소정 텐아시아 기자 forusojung@tenasia.co.kr