『ミウセ』、イ・サンミンの個人ドキュメンタリー化に批判の声
『ミウセ』、イ・サンミンの個人ドキュメンタリー化に批判の声
『ミウセ』、イ・サンミンの個人ドキュメンタリー化に批判の声
『ミウセ』、イ・サンミンの個人ドキュメンタリー化に批判の声
SBSの看板バラエティ『미운 우리 새끼』(以下『ミウセ』)がアイデンティティの危機に直面しています。出演者イ・サンミンの再婚後の日常に続き、『試験管施術失敗』というデリケートな私生活まで公開され、視聴者の間で「イ・サンミンの個人ドキュメンタリーになったのではないか」という否定的な反応が出ています。
『ミウセ』、イ・サンミンの個人ドキュメンタリー化に批判の声
『ミウセ』、イ・サンミンの個人ドキュメンタリー化に批判の声
6日に放送された『ミウセ』では、1973年生まれのイ・サンミンが10歳年下の非芸能人の妻と共に試験管施術に挑戦しましたが失敗する様子が描かれました。この過程で妻の顔がモザイクなしで映り、施術失敗による感情的動揺までそのまま放送され、過度な私生活の露出という批判を招きました。このシーンは放送直後にSNSを通じて急速に拡散し、視聴者の間では行き過ぎだという意見が相次ぎました。

『ミウセ』は本来、30〜40代以上の未婚男性出演者が一人で暮らす生活を見せ、それを見守る母親たちの視線を加えて共感と笑いを生み出すフォーマットでスタートしました。『母親の視線』という装置はバラエティフォーマットに新鮮さを加え、長寿番組としての地位を確立しました。しかし、最近の放送はイ・サンミンの私的なストーリーに偏り、企画意図が薄れているという指摘が多いです。
『ミウセ』、イ・サンミンの個人ドキュメンタリー化に批判の声
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イ・サンミンは昨年『ミウセ』を通じて69億ウォンに達していた借金を清算したというニュースを伝え、話題を集めました。過去の経済的危機を乗り越える姿は番組初期の『ミウセ』の主要な感情線の一つでしたが、借金清算後のイ・サンミンの放送ストーリーは方向を失ったという指摘が出ました。

その中で、今年4月に再婚のニュースが伝えられ、最近の放送では新婚生活から試験管施術失敗、感情の起伏まで扱われ、『イ・サンミンスピンオフ』という批判まで出ています。「これでは人間劇場ではないか」という視聴者の反応は誇張ではないという評価が続いています。

さらに、放送全体がイ・サンミン中心に編成され、他の出演者の分量は減り、脇役のように配置されているという批判も提起されました。多様な未婚男性の生活を見せる『ドキュメンタリー型バラエティ』という番組の本来の目的は次第に薄れ、一人の人物のライフショーケースに変質している様子です。

出演者の実際の生活を真摯に描く試み自体は意味があるかもしれません。しかし、バラエティは笑いと共感、バランスの取れた構成の中で多様な視聴体験を提供しなければなりません。特定の人物に過度に重心が傾く場合、企画意図は薄れ、視聴者の疲労度は高まるばかりです。
『ミウセ』、イ・サンミンの個人ドキュメンタリー化に批判の声
『ミウセ』、イ・サンミンの個人ドキュメンタリー化に批判の声
ある放送関係者は「イ・サンミンのストーリーは初期には同情と応援を誘導するのに効果的でしたが、繰り返されると疲労感につながる可能性がある」とし、「特にバラエティフォーマットの中でTMIレベルの私生活を扱うことは、下手をすると本来の趣旨から外れる危険がある」と指摘しました。

イ・サンミンは『ミウセ』の象徴的な人物であり、番組を牽引してきた核心メンバーです。しかし、バラエティは特定の出演者の人生だけを照らす舞台ではありません。2016年から放送されている『ミウセ』が元の色を取り戻し、長寿バラエティとしての名声を続けるためには、制作陣のバランスの取れた視線と初心に対する省察が必要です。

이소정 텐아시아 기자 forusojung@tenasia.co.kr