ミュージカル俳優カイ、トラウマを抱える人々に応援メッセージ
ミュージカル俳優カイ、トラウマを抱える人々に応援メッセージ
ミュージカル俳優カイ(Kai)がトラウマにより愛に躊躇している人々に応援のメッセージを送った。

先月31日からミュージカル『ファントム』に出演中の俳優カイが、12日にソウル江南区で記者たちと会い、初演から共にしてきた『ファントム』が10周年を迎えたことについての感想を伝えた。

『ファントム』はガストン・ルルーの小説『オペラ座の怪人』を原作としたミュージカルである。アンドリュー・ロイド・ウェバーのミュージカル『オペラ座の怪人』とは別の作品で、劇作家アーサー・コピットと作曲家モーリー・イェストンが制作した。1991年に初演され、韓国では2015年に初めて披露された。カイは再演を除き、初演から今回の10周年公演まで『ファントム』と共にしている。

カイは劇中で、天才的な音楽の才能を持ちながらも醜い外見のためにフランス・パリのオペラ劇場の地下に隠れて暮らす主人公ファントム役を演じた。彼は顔に対するトラウマで愛する女性クリスティン・ダーエに簡単に近づけず、愛という感情の前で躊躇してしまう。

これに対しカイは「この作品は奇形的な顔を持つ人が自分の欠点を隠すために仮面をかぶったというメタファーを引用しているが、『ファントム』が持つ大きな意味は、私たち全員が傷と痛み、そして歪んだ心を持っているということです」と語り始めた。

続けてカイは「しかし、世の中に適応するために多くの人が自分だけの仮面でそれを覆っている」とし、「そのような隠されたメタファーを含んでいると思います」と述べた。
ミュージカル俳優カイ、トラウマを抱える人々に応援メッセージ
ミュージカル俳優カイ、トラウマを抱える人々に応援メッセージ
さらに彼は「冗談のように聞こえるかもしれませんが、自分をそのまま愛してくれる人と出会うだけでも、私たちの人生はあまりにも短いのではないかと思います」と自身の考えを明らかにした。

彼は「もちろんその過程で、最初はクリスティンが私の顔を見た後、あまりにも怖くて逃げるような紆余曲折が当然あるでしょうが、それにもかかわらず、私のそのままの姿と不足した心、そして外見までもそのまま愛してくれる人々と愛を分かち合うにも人生はあまりにも短いのではないかという気持ちで、愛する人に近づいてほしいと思ったことがあります」と付け加えた。

ジョン・ダヨン テンアジア記者 light@tenasia.co.kr