K-STARS
中国資本の影響力拡大、韓国エンタメ業界に警鐘


イ・ミンギョン、テンアジア記者が急速に発展するエンタメ業界にサイレンを鳴らします。見えない問題を指摘し、エンタメ界を取り巻く脅威と変化を知らせます。
韓国のエンターテインメント業界で中国資本の影響力が増大しています。一部では「中国資本の侵攻が国内エンタメ産業の競争力に否定的な影響を与える可能性がある」との懸念の声が上がっています。中国資本が企業の長期的な発展を図るのではなく、短期的な利益を追求することに集中し、その結果『Kエンタメ』のブランド価値が損なわれる可能性があるというのです。

テンセント・ミュージック・エンターテインメント(以下、テンセント・ミュージック)は、韓国エンタメ産業に積極的に投資する中国企業として知られています。業界では「今回の投資により、中国が2016年から実施してきた限韓令を間もなく解除するとの見通しが強まっている」とし、「テンセントはこの状況を知って参入したのだろう」との見方が出ています。
テンセント・ミュージックはSMエンターテインメント以外にも、複数の韓国エンタメ企業の株式を相当量保有しています。テンセントはSMエンターテインメントの最大株主であるカカオの株式5.95%を保有する4大株主です。テンセント・ミュージックは傘下のカカオエンターテインメントの株式4.61%を保有する5大株主であり、YGエンターテインメントの株式も4.3%保有しています。
一部では、韓国エンタメ産業でテンセント・ミュージックの影響力が増大することを否定的に見る人が少なくありません。K-POP産業の国籍アイデンティティが弱まり、『K』ブランディング効果が低下する可能性があり、Kエンタメのイメージにも良くない影響を与えるというのが彼らの主張です。

彼は「テンセント・ミュージックがKエンタメ産業に影響力を拡大するほど、マネジメントの立場から否定的にならざるを得ない」とし、「ブランド価値が損なわれる。テンセント・ミュージックはアメリカだけでなく、国内でもイメージが良くないからだ。中国企業であるため、個人情報に対するリスクは避けられない。リスク負担が大きく見える」と指摘しました。
イ・ミンギョン、テンアジア記者 2min_ror@tenasia.co.kr