K-STARS
10周年「ドラキュラ」キム・ジュンス、400年を待ってきた凄惨な愛
《カン・ミンギョンのインサート》
ミュージカル「ドラキュラ」10周年記念公演開幕
キム・ジュンス、優しくて繊細な赤毛伯爵
ミュージカル「ドラキュラ」10周年記念公演開幕
キム・ジュンス、優しくて繊細な赤毛伯爵

ドラマの中で重要なシーンを拡大するインサートのように、カン・ミンギョンテンアジア記者は放送局の問題を照らします。立体的な視点で、話題の前後を細かく見てみましょう。
10周年を迎えたミュージカル『ドラキュラ』が華やかな砲門を開いた。その中心にはピットの魅力的な姿を誇る歌手兼ミュージカル俳優キム・ジュンスがある。 5番目のシーズン、5番目に同じキャラクターを演じるキム・ジュンス。彼は過去演技していた姿と比べて優しいが、懐かしく、さらに繊細になったドラキュラ伯爵に戻ってきた。
アイルランド小説家ブラムストッカーの同名小説基盤で誕生したミュージカル「ドラキュラ」は、400年を超える時間の間、ただ一人の女性だけを愛したドラキュラ伯爵の切ない話を込めた。 2014年初演を皮切りに、2016年、2020年、2021年に続き5回目のシーズンを迎えた。劇中キム・ジュンスはドラキュラ伯爵役を引き受けた。ドラキュラ伯爵は400余年の間、一人の女性を愛した人物だ。
キム・ジュンスは初演からこれまで約10年間、一様に赤で染めたドラキュラ伯爵で舞台に上がった。この赤毛ドラキュラというキム・ジュンスが直接アイデアを出した。これは血を飲んで永遠に死なずに生きるドラキュラとぴったり合う。ドラキュラが飲んだ血が頭に転移するのを想像した。赤い髪はキム・ジュンスが描く「ドラキュラ」だけのトレードマークになった。

トランシルバニアの領主であるドラキュラ伯爵は行ったことのないイギリスに土地を買いたい。前任者レンフィールド(キム・ドヒョン、キム・ドハ分)に代わってジョナサン(パク・ウンソク、イム・ジュンヒョク)がドラキュラ伯爵の土地購入に関連した業務を配当されることになった。ジョナサンは婚約女ミナ(チョン・ソンア、イム・ヘヨン、アイビー)を置いてドラキュラ伯爵の城に到着する。ミナは晩夜の馬車に乗ってジョナサンの後ろに沿って入城した。
ドラキュラ伯爵はミナを見て400年を待ってきた自分の永遠の愛エリザベート師を思い浮かべる。彼はエリザベートを失い、神の呪いを受けて死んだのも買ったのでもなく、過ごしていた。そんな中、エリザベートと似たミナに永遠の人生を与えたい。ミナを見た瞬間からドラキュラ伯爵の切ない、切絶した愛そして執着が始まる。
ドラキュラ伯爵はジョナサンの血を飲んで若返る。キム・ジュンスはナンバー「フレッシュブラッド(Fresh Blood)」を歌い、再び力を取り戻した姿を強烈に見せる。顔に貼られた特殊な扮装とかつらを脱いで投げ、血の光をとった赤毛で現れ、視線を集中させる。若くなったドラキュラ伯爵はミナがいるところで西成人だ。キム・ジュンスはミナにゆっくりと近づこうとするドラキュラ伯爵を繊細に表現した。

この過程で1幕と2幕通って唯一笑うことができる区間が登場する。ミナを笑わせたいドラキュラ伯爵のアドリブが登場する瞬間だ。キム・ジュンスは毎公演アドリーブを違わせようとする方だ。唯一観客が笑いを放つことができる区間だから自信を持ってアドリーブを披露する。キム・ジュンスがナンバー「She」を歌う時、舞台左上の時計が逆に戻る。まるで時間を回して鮮やかな話を聞かせて見せてくれるような感じを伝える。ナンバー「Loving You Keeps Me Alive(ラビング・ユ・キップス・ミ・アライブ)」、「Whitby Bay-Reprise(ウィットビー・ベイ・リプライズ)」に続く。
キム・ジュンスが呼ぶナンバーを通じてドラキュラ伯爵が400年間大事にしてきた胸痛の愛に同化するしかない。特にキム・ジュンスは自分ではないジョナサンを選択したミナを見て心臓に手を当てて苦労しながらも悲しい表情をする。キム・ジュンスの感情表現は見る人の胸がアリルほど。 1幕エンディングを飾るナンバー「Life After Life(ライフアフターライフ)」は、他人の疲れ永遠の命を維持するドラキュラ伯爵が持つ狂気の終わりを見せる。
2幕ではドラキュラ伯爵に惹かれるミナの姿が描かれる。結局ミナはドラキュラ伯爵の求愛に移る。キム・ジュンスはナンバー「It's Over(イッツオーバー)」を歌ってミナを救おうとする反ヘルシング(ソン・ジュノ、パク・ウンソク役)と対決する。 4重ターンテーブルステージ装置が360度回転するにつれて、目と耳を同時に満足させる。ドラキュラ伯爵は反ヘルシングを殺そうとするが、ミナの反対にぶつかる。続いて自分の城のあるトランシルバニアに戻る。

キム・ジュンスが描いたドラキュラ伯爵の姿は大きく変わらなかった。ただセリフ一つ、歌詞一つが変わっただけだ。ミナを扱う姿が過去の公演と比べて軽く柔らかくなり、優しい感じがする。キム・ジュンスの柔らかくなった演技トーンは、10年間チャゴクチャゴク積まれたドラキュラ伯爵の感情に容易に移入させるようにした。シグネチャーとして定着したカーテンコールも相変わらずだった。キム・ジュンスは手を振って愛の弾丸を発射した後、観客に別れを告げる。
一方、キム・ジュンスが出演する「ドラキュラ」は、2024年3月3日までシャロッテシアターで公演される。
カン・ミンギョン テンアジア記者 kkk39@tenasia.co.kr