先月25日に初放送されたtvN『隠密な監査』は、1話4.4%の視聴率でスタートし、2話で6.3%まで上昇し、序盤から上昇傾向を見せた。1話放送直後、俳優たちの演技としっかりした脚本、リズム感のある演出が調和しているという肯定的な評価が続いた。
注目すべきはシン・ヘソンのジャンル消化力だ。今年2月に公開されたNetflix『レディ・ドゥア』で重厚な女性叙事を引っ張り、強烈な印象を残した彼女は、わずか2ヶ月で全く異なる作品で戻ってきた。『レディ・ドゥア』で深みのある感情線と密度の高い演技で高評価を受けたシン・ヘソンは、『隠密な監査』を通じてスピード感のあるコミックリズムと鋭いカリスマを行き来し、異なる顔を見せている。
先立って行われた制作発表会でシン・ヘソンは『隠密な監査』を選んだ理由について「前作の『レディ・ドゥア』がとても良い作品だったが重かった。演技的にもそうだし、個人的にも払拭したいものがあった」と明かした。軽く息をつきたくて選んだドラマだと言ったが、『隠密な監査』は俳優としてのまた別の力量と底力を証明した作品になったという評価が出ている。
コンミョンとの呼吸も期待以上だという反応だ。放送前には一部でシン・ヘソンのワントップ構造になるという視線もあったが、作品内での二人の俳優のティキタカがシナジーを生み、叙事に力を与えている。最近の作品でやや不振を経験していたコンミョンも、シン・ヘソンとのケミを通じて魅力が増したという評価だ。
2024年公開された映画『彼女が死んだ』では、歪んだキャラクターを密度高く描き出し、再びスペクトラムを広げた。続いて『レディ・ドゥア』で女性叙事の中心をしっかりと引っ張り、『隠密な監査』ではコミック演技で戻り、新たな結び目を加えた。同じ俳優とは思えないほどジャンルごとに顔を変える力が健在だという反応が出ている理由だ。
年次が積み重なるほど予想を外れることが難しい俳優が多いが、シン・ヘソンは時間が経つほど次の作品が気になる俳優だ。コメディという久しぶりに出会ったジャンルで再び人生キャラクターを更新した。14年目にも現在進行形のシン・ヘソンの底力が再確認された瞬間だ。
イ・ソジョン テンアジア記者 forusojung@tenasia.co.kr