ムン・グニョン、9年ぶりの演劇舞台で新たな頂点を極める


俳優ムン・グニョンが9年ぶりに戻ってきた演劇舞台で熱演を繰り広げている。

最近、テハクロティオエムで公演中の演劇『オーファンズ(Orphans)』で『トリート』役を演じるムン・グニョンは、これまで見たことのない荒々しく生のままのエネルギーを放ち、舞台を掌握している。単なる復帰という修飾語を超え、俳優として新たな頂点を極めたという評価が支配的だ。

ムン・グニョンの今回の変身は決して偶然ではない。最近、tvN『ユ・クイズ・オン・ザ・ブロック』に出演して明かしたように、彼女は普段自分とは距離があった『トリート』の荒々しい面を生かすために、激しい準備過程を経た。

特にキャラクターの特性上登場する罵倒のセリフを自然に消化するために、同僚俳優に助言を求め、日常でも絶えずセリフをつぶやきながら『口に馴染ませる』練習を繰り返したという裏話だ。このような努力のおかげで、舞台上のムン・グニョンが吐き出す荒々しい言葉は単なる罵倒ではなく、世間から傷つけられた『トリート』の防御機制であり、切実な生存本能として観客の胸に突き刺さっている。

ムン・グニョン、9年ぶりの演劇舞台で新たな頂点を極める


ムン・グニョンが演じる『トリート』は、弟フィリップを過保護しながら制御する暴力的な兄だが、内面には誰よりも深い欠乏と繊細な内面を持つ立体的な人物だ。ムン・グニョンは今回の作品を通じていわゆる『ガールクラッシュ』の頂点を見せている。

彼女は舞台上で汗一滴、息一つまで『トリート』のものに作り上げた。序盤には鋭いカリスマで客席を緊張させながらも、ハロルドの前で徐々に崩れ落ちる危うい感情線を繊細に描き出し、観客を劇中に深く引き込んだ。150分に及ぶランニングタイムはムン・グニョンの密度の高い演技力に支えられ、『瞬間削除』されたかのような没入感を提供する。

ムン・グニョンの熱い旅は5月31日まで続く。

キム・セア テンアジア記者 haesmik@tenasia.co.kr