特に、暗闇が降りたタウンハウスでシルエットだけで登場したシーンは、ドラマ全体の緊張感を高めました。ソ・ヒョヌは「待ってたよ、ラヨン」と短いセリフに重みを持たせ、ソファに深く体を沈めたまま相手を罠にかける捕食者のような冷笑を浮かべました。
ソ・ヒョヌの演技力は、被害者のトラウマを弄ぶ執拗なガスライティングのシーンで爆発しました。過去にユン・ラヨンが口にした「わかった。ごめんなさい。もうしないから」という言葉を冷たく振り返り、相手の魂を蝕む姿は震撼させました。ユン・ラヨンの反撃を嘲笑うように「君はあの夜から永遠に逃れられない。僕はいつでも君をこうして踏みにじることができるから」と言い放つセリフは、単なる悪行を超えた人間本来の悪意を投影し、視聴者に衝撃を与えました。
これまで善と悪の境界を柔軟に行き来しながら積み上げてきたソ・ヒョヌの実力は、今回の作品を通じてついに悪の頂点に達したとの評価です。前作の痕跡を完全に消し去った彼の狂気じみた変奏は、視聴者に驚愕の裏切り感さえも与えています。
ソ・ヒョヌが出演する『アナー: 彼女たちの法廷』は毎週月、火曜日午後10時に放送されています。
チョン・セユン テンアジア記者 yoon@tenasia.co.kr