元判事イ・ソンホ、'奥歯パパ事件'の死刑判決を振り返る

元判事で弁護士のイ・ソンホが、'奥歯パパ事件'を担当した当時を振り返り、自身の信念を語った。

19日に放送された『KBS2 屋上部屋の問題児たち』には、俳優ユン・ユソンと部長判事出身のイ・ソンホ夫妻が出演した。

イ・ソンホは2018年、判事在職中に'奥歯パパ'事件の一審で法廷最高刑である死刑を宣告した。当時、一審裁判部は「法の正義という名のもとに永遠に我々の社会から隔離するために死刑を宣告する」とし、「反省文を何度も提出したが、心からの反省というよりも、少しでも軽い罰を受けようとする偽善的な姿」と述べた。

判決文を作成した時を振り返り、イ・ソンホは「数十ページに及ぶ判決文で、一文一文を噛みしめ、単語一つにも慎重に意味を込めようとした」と語り、「社会的に公憤を買った事件だった」、「泣きそうになりながら宣告するのも難しいほど被害者のことを多く考えた」と回想した。
元判事イ・ソンホ、'奥歯パパ事件'の死刑判決を振り返る

イ・ソンホは「被害者は明るく利他的な友人で、被告の娘は少し未熟な友人だった」とし、「その友人が2~3年ぶりに電話して会いに行ったが、その家で事件が起きた」と述べ、「被害者の母親が娘に『弱い人を助けなさい』と教育していたそうだ。『その言葉を言わなければよかった』と後悔していると話していた。その話がとても心に残った」と伝えた。

当時の'奥歯事件'一審で死刑を宣告した理由についても明かした。彼は「我が国には死刑制度があるが、死刑宣告も1990年代以降執行されていない」とし、「判事として個人的見解だが、死刑制度があるということは、それに見合う犯罪があるという意味だと考えられる。死刑宣告は社会的に許されない行為であることを宣言する機能がある」と述べた。

判決理由について「私がより強くした理由は、判事たちも自分の手に血をつけたくないという傾向がある」と信念を語った。

「辛いが、絶対に許されることはないと思い、そのような判決を下した」とし、「陪席判事と議論を重ね、勇気を持って『これは我々のすべきこと、責務』と説得して判決を下した」と付け加えた。

ジョ・ナヨン テンアジア記者 nybluebook@tenasia.co.kr