ヒョンビン主演『メイド・イン・コリア』、注目の3つのポイント

俳優ヒョンビンのシリーズ復帰作であり、初のOTTオリジナルシリーズ出演作『メイド・イン・コリア』(以下『メインコ』)の公開がいよいよ明日に迫った。ここでは『メインコ』の見どころ3つを紹介する。

『メインコ』は、1970年代の混乱と飛躍が共存した韓国を舞台に、国家を収益モデルとし、富と権力の頂点を目指す男ペク・ギテ(ヒョンビン)と、彼を執念で追い詰める検事チャン・ゴニョン(チョン・ウソン)が時代を貫く巨大な事件に直面する物語を描いた作品。ヒョンビンは劇中で中央情報部の課長であり、野望を追う男ペク・ギテを演じる。デビュー21年目を迎えたベテラン俳優の新たな挑戦であり、歴代級のキャラクター変身が予告されている。

◆ 野望を纏ったヒョンビン、眼差しの名手がノワールに変身

先に公開されたインタビューで、ヒョンビンはペク・ギテを「デビュー以来、最も欲望が直接的に表現された人物」と表現した。その言葉通り、ペク・ギテは昼は中央情報部の要員として権力の中心を守り、夜は密輸を通じて自身の勢力を拡大していく二重人格の人物である。ロマンスジャンルで独自のイメージを築いてきたヒョンビンが、今回は時代劇とノワールジャンルを通じて重厚な叙事を纏い、全く新しい顔を見せる。

◆ 美男の必勝コンビネーション、ポマード+スーツで完成したカリスマ

中央情報部要員というキャラクターの象徴性を表現するため、ヒョンビンは体格からスタイリングまで細部にわたって調整を行った。精巧に整えられたポマードヘア、頑丈な体型、冷たく落ちるスーツのシルエットまで冷徹なカリスマを最大化し、ペク・ギテの威圧的な存在を完成させた。アイロニカルに、こうした冷たいスタイリングはクラシックな美男美をさらに際立たせ、キャラクターの二重性と魅力を強化する。全6部作を通じて展開される彼のスタイリングも期待を集めるポイントだ。

◆ 多様な人物たちと描く関係のスペクトラム

ヒョンビンは作品ごとにロマンス・ブロマンスを行き来し、幅広いケミを見せてきた。今回の作品でもチャン・ゴニョン(チョン・ウソン)との激しい対立、ペク・ギヒョン(ウ・ドファン)との兄弟愛的な姿、イケダ・ユウジ(ウォン・ジアン)との戦略的同盟など、多様な人物たちと複雑な関係を形成する予定だ。各人物との叙事がペク・ギテの選択をどこに導くのか、その中でヒョンビンがどのような感情の結び目を見せるのかが作品の没入度を引き出すもう一つのポイントである。

ヒョンビンが主演を務める『メインコ』は、来るクリスマスイブにディズニー+を通じて全世界で初公開される。

キム・ジウォン テンアジア記者 bella@tenasia.co.kr