『ムーン・リバー』最終回、カン・テオとキム・セジョンの愛が奇跡を起こす

カン・テオ、キム・セジョン、イ・シニョン、ホン・スジュがハッピーエンディングを迎えた。主演を務めたカン・テオとキム・セジョンは、今月30日に放送予定の『2025 MBC 演技大賞』でベストカップル賞の候補に挙がった。

先日20日(土)に放送されたMBC金土ドラマ『ムーン・リバー』(Moon River)最終回では、復讐の末に花道を歩き始めたイ・ガン(カン・テオ)、パク・ダリ(キム・セジョン)、イ・ウン(イ・シニョン)、キム・ウヒ(ホン・スジュ)の姿が視聴者の心を温かくした。これにより、最終回の視聴率は全国6.8%、首都圏6.4%で自己最高記録を更新しただけでなく、パク・ダリが妊娠を知るシーンは最高7.5%まで上昇し、有終の美を飾った。(ニールセンコリア基準)

『ムーン・リバー』最終回、カン・テオとキム・セジョンの愛が奇跡を起こす

イ・ガンは左議政キム・ハンチョル(チン・グ)の武器である密約書を燃やし、王イ・ヒ(キム・ナムヒ)の権威を取り戻した。イ・ヒはすぐにキム・ハンチョルを逮捕するよう命じた。しかし、キム・ハンチョルの手下である無名団が現れ、キム・ハンチョルを護衛し、結局彼を逃してしまった。

怒りに満ちたキム・ハンチョルはパク・ダリを刀で刺し、彼女を人質にしてイ・ガンが連れ去ったチャンジョン王后(チャン・ヒジン)を連れてくるよう条件を出した。このままパク・ダリを失うことができなかったイ・ガンは、降り注ぐ雨を利用して再び体を変えることを決意した。すでに一度死を経験したパク・ダリに同じ痛みを与えることはできなかったからだ。計画通りに体を変えることに成功したイ・ガンは、自分を見て涙を流すパク・ダリをなだめ、ついに目を閉じて皆を驚かせた。

イ・ガンの突発的な行動により計画に支障をきたしたキム・ハンチョルは、無慈悲な殺戮を行いながらチャンジョン王后に近づいた。しかし、キム・ハンチョルとチャンジョン王后の間にはすでに越えられない壁ができていた。自分の恋情のために他人の恋情を道具として利用したキム・ハンチョルは、チャンジョン王后の目の前で悲惨な最期を迎え、苦々しさを残した。

同じ時刻、イ・ガンの体でかろうじて命をつないだパク・ダリの魂は、イ・ガンの魂をつかもうと必死だった。全身で悲しみを吐き出し、切実に祈るパク・ダリの願いが届いたかのように、二人の紅縁が再び輝き、枯れかけていた因縁花が満開になり、パク・ダリの体も命を取り戻した。互いのために死をも厭わなかったイ・ガンとパク・ダリの深い恋慕が奇跡を起こしたのだ。

『ムーン・リバー』最終回、カン・テオとキム・セジョンの愛が奇跡を起こす

左議政キム・ハンチョルの死とともに狂っていたすべての縁も元の位置に戻った。イ・ガンとパク・ダリは王と中殿の座に就き、より良い国を作るために努力し、イ・ウンとキム・ウヒも夫婦の縁を結んだ。愛する人々とそれぞれの花道を歩む人物たちの幸せな笑顔を最後に『ムーン・リバー』は幕を閉じた。

『ムーン・リバー』は、縁の赤い糸で結ばれた人物たちの切なくも美しい愛の年代記を描き、毎回笑いと感動を同時に提供した。それぞれの方法で自分の恋情を守るために努力する青春たちの奮闘と、歪んだ恋情によって刃となってしまったキム・ハンチョルなど、さまざまな愛の形が見る者の心を深く揺さぶった。

胸に迫る愛の告白を込めたセリフと緻密なストーリー、そしてロマンスの雰囲気を最大化する映像美が見る楽しさを増した。さらに、毎回エンディングを飾り、『ムーン・リバー』をエンディング名家にしたOSTと伝統美を生かした背景音楽が時代劇の妙味を倍増させた。

何よりも話し方、歩き方、癖まで真似て幻想的なシンクロ率を誇ったカン・テオ(イ・ガン役)、キム・セジョン(パク・ダリ役)の熱演が光を放った。『カンダル(イ・ガン+パク・ダリ)カップル』とはまた違った魅力を持つロマンスを見せたイ・シニョン(イ・ウン役)とホン・スジュ(キム・ウヒ役)、圧倒的なカリスマで後半を掌握したチン・グ(キム・ハンチョル役)まで、俳優たちの演技の合が没入感を高めた。

イ・ソジョン テンアジア記者 forusojung@tenasia.co.kr