韓国の裁判所が、グループ「ニュージーンズ(NewJeans)」と所属事務所「アドア(ADOR)」間の専属契約紛争について、「アドアが専属契約を違反したとは見なし難い」との判断を下しました。
ソウル中央地裁民事合議41部(チョン・フェイル部長判事)は、30日午前9時50分にアドアがニュージーンズの5人のメンバーを相手に提起した専属契約有効確認訴訟の宣告公判を行いました。この日、裁判部は「アドアがミン・ヒジン前代表の解任のみで専属契約を違反したとは見なし難い」と述べました。
裁判部は8月と9月に2回の調整手続きを試みましたが、両者が最終的に合意点を見つけられず、結局この日の本案判決で結論を下すことになりました。
この訴訟は、ニュージーンズ側が昨年からアドアの「専属契約違反により契約が既に解除された」と主張し、独自活動を予告したことから始まりました。これに対し、アドアは「契約は依然として有効である」として、昨年12月に裁判所に専属契約有効確認訴訟を提起し、本案判決前までメンバーの独自活動を禁止する仮処分申請も同時に行いました。
裁判所はアドアの手を挙げ、ニュージーンズ側がこれに不服として異議申請と控訴を提起しましたが、いずれも棄却されました。これにより、本案判決が出るまでニュージーンズのメンバーはアドアの承認なしに独自活動を行うことができませんでした。
また、裁判所は5月にアドアの間接強制申請を受け入れ、ニュージーンズが独自活動を行った場合、メンバー1人当たり違反行為1回ごとに10億ウォンを支払うよう決定しました。
本案裁判では専属契約の有効性と解除事由の存在が核心争点でした。アドアは「契約は有効であり、会社はアーティストを誠実に支援してきた」と主張する一方、ニュージーンズ側は「ミン・ヒジン前代表の退任により信頼関係が完全に崩れた」と対立しました。
チェ・ジイェ テンアジア記者 wisdomart@tenasia.co.kr