不法賭博の容疑で懲役刑を宣告された放送人シン・ジョンファンが放送復帰に動き出した。シン・ジョンファンは論争以降、何度かバラエティ番組やユーチューブを通じて復帰を試みたが注目を浴びなかった。そんな彼が再びユーチューブに姿を現した中、世間の視線は依然として分かれている。
先日25日、コメディアンのイ・ヨンジンのユーチューブチャンネルには「第22回シン・ジョンファン嘲弄パーティー2」というタイトルの動画がアップされた。該当動画でシン・ジョンファンは「17年前、マネージャーがサムスン会社に勤めていた。私が突然活動をやめることになり、疎遠になったが、この友人が『兄を再び生かさなければ』と言って16~17年ぶりに現れて会社を辞めた。そして(その友人と)このプログラムを手掛けることになった」と出演を引き受けた理由を明かした。
この日の動画でパネルたちとシン・ジョンファンは気軽に賭博をバラエティの素材にした。シン・ジョンファンは自分の前に敷かれている緑色のカジノマットを見て「緑色を見ると心が安らぐ。手がうずうずする」と言った。またポーカーカードを触りながら「久しぶりに触ってみるね」と笑いながら話した。
またイ・ヨンジンは「デンギ頭、こんなのは基本ですよね?」とシン・ジョンファンの過去を召喚した。シン・ジョンファンは「コメントに『シン・ジョンファンが使うシャンプーはデンギ頭シャンプー』と書かれていた。私がどこかに行くと『兄、どこデンギ行くの?』と言われる」と反応した。続けてシン・ジョンファンは「人々が兄が歩くときそんな音がするの?と聞く。賭博 賭博 賭博」と笑って見せた。
以前、シン・ジョンファンは2010年に海外遠征賭博の容疑で拘束され、懲役8ヶ月を宣告された。当時、彼はフィリピンで急性ウイルスデンギ熱にかかったと嘘の説明をし、偽の入院写真を公開して世間の激しい非難を受けた。
この日の動画でシン・ジョンファンは「人気のある家族番組からオファーが来た」、「視聴者たちが『ラジオスター』に復帰しないのかと言っていた」、「2回目の編成で私をMCとして使ってみて」との発言をし、復帰の意思を示した。彼は6月にもあるユーチューブチャンネルで「電話をちょうだい。使ってくれ。今、私のギャラは最低だ」と放送復帰の意志を表明した。
動画公開後、ネットユーザーたちは賛否両論の反応を見せた。一部のネットユーザーは「やはりとても面白い」、「そろそろ放送で見たい」、「久しぶりに見て嬉しい」と肯定的な反応を見せた。しかし「見たくないから出てくるな」、「犯罪者が図々しく出てくる」、「バラエティの素材として賭博、デンギ熱を言及するなんてもっと見たくない」といった批判的な意見も少なくない。
ある放送関係者は「芸能人に対する世間の道徳的基準が過去よりはるかに高くなった」とし「論争を笑いで消費するよりも、真摯な態度を見せなければ立場が生まれないだろう」と述べた。一時はバラエティ界の代表的な話し手として活躍していたシン・ジョンファンが再び放送の舞台に立てるか、彼の行動に関心が集まっている。
ジョン・セユン、テンアジア記者 yoon@tenasia.co.kr