歌手のシン・スンフン（Shin Seung Hun）が俳優のイ・ビョンホン（Lee Byung Hun）、放送人のシン・ドンヨプ（Shin Dong Yeop）をはじめとする多くの後輩たちの祝福の中、10年ぶりに歌手としてカムバックします。
シン・スンフンは22日、ソウルのノボテルアンバサダー江南で12枚目の正規アルバム『SINCERELY MELODIES』（シンシアリーメロディーズ）発売記念記者会見を行いました。この日、記者会見が始まる前に後輩俳優や放送人たちの祝福ビデオが流れました。最初に登場したのは俳優のムン・ソリ（Moon So Ri）で、「11年ぶりに出る正規アルバムおめでとうございます。『She was』（シー・ワズ）のミュージックビデオに参加できて光栄です。これからも40年、50年よろしくお願いします」と述べました。
続いて俳優のイ・ビョンホンは「スンフン兄さんとは新人時代からお互いに応援し合ってきました。韓国人ならシン・スンフンの歌とその情緒を知らない人はいないでしょう」とし、「もっと愛される12枚目のアルバムになることを願っています」と感想を述べました。俳優のマ・ドンソク（Ma Dong Seok）もビデオに登場し、「私も幼い頃から兄さんの歌で多くの慰めを受けました。35年間、多くの後輩に模範となる姿が本当に素晴らしいです」と語りました。
放送人のシン・ドンヨプは「今日は特にきちんとした服装ですね。さっきスンフン兄さんとバラエティ番組の撮影をしました」とし、「兄さんとよく会えて幸せです。兄さんといろいろな話をしながら感じたのは、歌手でなくても人間シン・スンフンの温かさと偉大さを感じました。だから多くの人が一貫して応援し、尊敬し、愛しているんだなと思いました」と述べました。「面白くて笑える人の中で最も歌が上手な私たちのシン・スンフンさんを大きな拍手でお迎えします」というシン・ドンヨプのコメントと共に、シン・スンフンがステージに上がりました。
正規アルバムを出す感想としてシン・スンフンは「35周年だからといってリメイクアルバムを出すなど、過去のシン・スンフンの栄光を記念したくはありませんでした。11曲をぎっしり詰めて『現在進行形の歌手』であることをお見せしたかった」とし、「全曲が明日公開されるので、ワクワクもして嬉しいです」と明かしました。続けて彼は「数日前にKBS 2TV『不朽の名曲』を撮影しましたが、本当に申し訳なかったです。観客から拍手をもらったのですが、拍手する人々の表情が印象的でした。とても喜んでいました。自分がこれまで離れて生きてきたんだなと思いました」と付け加えました。
シン・スンフンはこの日、カムバックアルバム『SINCERELY MELODIES』の意味についても説明しました。彼は「心から書き下ろして完成したメロディという意味です」とし、「本当に心を込めてアルバムを作りました。今回のアルバムがもしかしたら最後だと思って書きました」と告白しました。
シン・スンフンは「もう以前の情熱はありません。鈍くなってきました。以前は10分で書いた曲も今はできないと思いました。これが最後かもしれないと思い、このタイトルでアルバム名を決めました」と打ち明けました。
今回のアルバムのテーマについてシン・スンフンは「今は季節で言えば秋を過ぎた年齢です」とし、「愛の話ではなく、自分の話を伝えたい」と明かしました。彼は「四季の中で美しい時期、激しい時期、誰にでもあるでしょう」とし、「そんな美しい話をしたくて、愛や別れにとどまらず、友情、友達、母親など多様なテーマで歌いました」と語りました。
引退計画についても言及しました。シン・スンフンは「『錆びて消えるシン・スンフンではなく、擦り減って消えるシン・スンフンになりたい』と常に言ってきました。しかし、ずっと擦り減ることはないでしょう。擦り減らずに残っているなら、美しい下降をしなければなりません。鶴のように長い翼を作って、落ちても鶴のように一度に降りられる美しい下降を夢見ています。音楽は続けます」と意志を固めました。
シン・スンフンの12枚目の正規アルバム『SINCERELY MELODIES』は、前作から10年ぶりに発売される正規アルバムです。このアルバムには彼が直接プロデュースと作曲に参加した全11曲が収録されています。タイトル曲は『너라는 중력』（ノラヌン ジュンリョク）、『TRULY』（トゥルリー）の2曲です。『너라는 중력』は愛の始まりと終わり、その後に押し寄せる感情をアコースティックとエレキギターの旋律を中心に表現した曲です。『TRULY』は時間が経ってから気づく愛の真心を淡々と込めた曲です。
シン・スンフンの12枚目の正規アルバム『SINCERELY MELODIES』は、23日午後6時に各種音楽配信サイトを通じて公開されます。