韓国の歌手、ジョン・ドンウォン(18)が運転免許なしで車を運転した疑いで検察の捜査を受けていることが明らかになりました。来年には成人となり、軍隊に入隊する資格が与えられる彼にとって、これは大きな障害となる可能性が出てきました。普段から軍入隊に対する憧れを何度も明かしていた彼が、今回の無免許運転の結果によって、希望していた海兵隊に入れない可能性があるからです。
11日、ジョン・ドンウォンが免許を取得できない年齢である満16歳だった2023年に地方のある都市で車を運転し、現在検察の捜査を受けているという報道がありました。この日、ソウル西部地方検察庁は「ジョン・ドンウォンを道路交通法違反(無免許運転)の疑いで立件し、捜査中」と明らかにしました。これに対し、ジョン・ドンウォンの所属事務所であるショープレイエンターテインメントは「ジョン・ドンウォンが故郷のハドンの家の近くの山道などで運転練習のために約10分間車を運転した」とし、「免許なしで運転練習をしたことを深く後悔し、反省している」という立場を伝えました。
ジョン・ドンウォンは過去に自動車専用道路であるソウル東部幹線道路でオートバイを運転し、道路交通法違反の疑いで立件され、「起訴猶予」の処分を受けました。無免許で車を運転した時と同じ年でした。起訴猶予は犯罪の疑いは認められるものの、罪の軽さなどを考慮して事件を起訴せずに終結することを意味します。
この前歴だけであれば、まもなく成人になるジョン・ドンウォンは大きな問題なく海兵隊に入隊できるでしょう。しかし、無免許運転が追加されることで、海兵隊入隊の過程が順調ではないと見られます。
ジョン・ドンウォンは過去、自身のYouTubeチャンネルで「私、軍隊行きますか?!」というタイトルの動画を通じて「父が707特任隊出身」とし、「海兵隊捜索隊に入隊したい」という意向を明らかにしました。707特任隊は大韓民国陸軍特殊戦司令部直属の最精鋭特殊部隊です。平時には国家級の対テロ任務を遂行し、戦時には北朝鮮首脳部の斬首作戦など極秘任務を担当します。ジョン・ドンウォンが希望する捜索隊も海兵隊内で特別な任務を遂行する精鋭部隊です。
捜索隊は海兵隊に一般部門として入隊した後、服務中に志願または選抜されるシステムです。兵務庁は海兵隊支援条件として「前科記録などの欠格事由がないこと」を明示しています。ジョン・ドンウォンのオートバイ事件による起訴猶予は前科として登録されません。ただし、軍が捜索隊員を選抜する過程(面接)で犯罪経歴を照会するため、不利な影響を与える可能性はあります。
このような状況でジョン・ドンウォンの無免許運転まで追加され、彼には前科記録が残る可能性が高まりました。道路交通法第43条第1項によれば、運転免許を取得していない状態で自動車などを運転した場合、1年以下の懲役または300万ウォン以下の罰金刑を受けることができます。また、今回の無免許運転がジョン・ドンウォンにとって「再犯」となる可能性があり、起訴猶予なしに正式裁判に送致される可能性があります。
もしジョン・ドンウォンが裁判で懲役または執行猶予を含む禁錮刑を宣告されるなら、海兵隊支援自体が不可能な「選抜除外」対象となります。
ジョン・ドンウォンの所属事務所は「車両に搭乗していた同乗者がジョン・ドンウォンの無免許運転映像を持っているという口実で2億ウォンを要求したという恐喝があった」とし、「ジョン・ドンウォンがこれに応じず、法的処罰を受ける覚悟で恐喝犯一党を警察に通報した」と明らかにし、この点が情状酌量されるかどうかに関心が集まっています。
ジョン・ドンウォンは過去、歌手キム・ヒジェのYouTubeチャンネルに出演しても「『男に生まれたからにはどうせ行くなら海兵隊に行こう』というロマンを持つ人の一人」と語るなど、自身の軍服務について明確な信念を示してきました。「過ちを悔いている」というジョン・ドンウォンが紆余曲折を乗り越えて希望する服務を果たせるか注目されます。