K-POPオーディション番組の視聴率と成功の関係:ファンダムの力が鍵
K-POPオーディション番組の視聴率と成功の関係:ファンダムの力が鍵

キム・ジウォンのシューティングスター
キム・ジウォン テンアジア歌謡チーム記者が『シューティングスター』のように爽やかに歌謡界をお届けします。
放送の美徳は高い視聴率にあるかもしれませんが、アイドルオーディション番組において視聴率はそれほど重要ではないようです。アイドルオーディション番組の視聴率は低下傾向にありますが、K-POPのグローバルな人気が高まるにつれ、番組を通じて誕生したグループの成績も上昇しています。

エムネットの新しいボーイズグループオーディション番組『ボーイズ 2 プラネット』(以下『ボ2プ』)が17日に初放送されます。以前『ボーイズ プラネット』でデビューしたゼロベースワンが目覚ましい成果を上げているだけに、今回の番組でもゼロベースワンに続く新人グループが誕生するか注目されています。

ゼロベースワン(ZB1)を輩出した『ボーイズ プラネット』は放送期間中ほとんど0%台の視聴率を記録し、最終回にようやく1%台を超えました。しかし、グループはデビュー直後からミリオンセラーを記録し、5枚のアルバムを連続でミリオンセラーの座に上げました。彼らは音楽番組で1位を獲得し、ワールドツアーを開催するなどの成果を上げ、5世代を代表するボーイズグループの一つとして位置づけられました。

K-POPオーディション番組の視聴率と成功の関係:ファンダムの力が鍵

SBS『ユニバース リーグ』の事例も類似しています。最高視聴率は0.7%にとどまりましたが、同番組を通じてデビューしたボーイズグループアホフ(AHOF)は初動販売量36万枚を超え、K-POP市場での競争力を証明しました。放送視聴率が興行の絶対的な指標ではないことを示す事例です。

視聴率とアイドルグループの興行の間に直接的な相関関係がなくなった理由は、K-POP産業構造の変化にあります。現在のアイドル市場は多数の大衆よりも少数の忠誠度の高いファン層によって動いています。ファンダムが集中的にアルバムを購入し、コンテンツを消費し、グループの成否を左右します。ある業界関係者は「アルバム初動販売量やMD消費は多数の大衆よりも少数の忠誠度の高いファンによって左右される」とし、「放送視聴者が少なくても強力なファンダムが形成されれば高い成果を上げることができる」と述べました。

K-POPオーディション番組の視聴率と成功の関係:ファンダムの力が鍵

放送消費の方法も変わりました。アイドルオーディション番組の主要ターゲット層に該当する人々は、テレビよりもYouTube、SNS、ファンコミュニティを中心にコンテンツを消費します。別の関係者は「OTTで再視聴するなど、本放送を視聴しないファンもいるため、視聴率で番組の人気を測るには誤りがある」と説明しました。続けて「編集された短いクリップで番組を楽しむファンもおり、2次加工されたコンテンツを見てファンになる人も多い。番組視聴以外にもファンダム形成の経路は多様だ」と補足しました。

K-POPグループの海外ファンダムの影響力が絶対的に大きくなった状況も一役買っています。K-POPアルバム販売とストリーミング収益のかなりの部分がグローバルファンダムから出ていますが、これらの火力は国内視聴率に反映されません。特にグローバルファンダムとの接点を拡大する投票システムなどは、海外ファンの参加を積極的に誘導し、ファンダムを形成する役割を果たします。

オーディション番組は今や国民オーディションよりもファンダム基盤プロジェクトに近づきました。結局、グループの成功の可否は確保したファンダムの大きさと結束力にかかっています。低調な視聴率の中でも5連続ミリオンセラーを達成したゼロベースワンのように、『ボ2プ』でも歌謡界を揺るがす新人が登場するか注目されます。

キム・ジウォン テンアジア記者 one@tenasia.co.kr