興行不振に苦しむ俳優ナム・グンミン(Nam Goong Min)が視聴率の反転機会を狙っています。ドラマ『カジノ』と『ソチョドン』が家庭劇場に出撃し、新たな週末ドラマ競争を繰り広げることになりました。チェ・ミンシク(Choi Min Sik)、イ・ジョンソク(Lee Jong Suk)という錚々たる俳優たちとの競争という危機要素もありますが、『カジノ』が3年前にOTTで公開された作品である点はチャンスとなるかもしれません。
ナム・グンミン、チョン・ヨビン(Jeon Yeo Bin)主演の『ウリヨンファ』が折り返し地点を迎えました。12部作中6部作を残した状況で、視聴率はなかなか上昇傾向を引き出せませんでした。『ウリヨンファ』はナム・グンミンの卓越した自信にもかかわらず、1話4.2%が最高視聴率であり、6話まで3%台にとどまっています。ナム・グンミンが自信を持っていた約束の5話でも反転はありませんでした。
話題性も下降傾向を免れませんでした。グッドデータコーポレーションのファンデックス(FUNdex)が発表した7月第1週の話題性ランキングによると、『ウリヨンファ』はTV-OTT非ドラマ統合話題性部門で9位を記録し、先週より4段階順位が下がりました。出演者の話題性でも先週9位を記録していたナム・グンミンは1週間で10位圏外に押し出されました。
これは単なる数値を超えて、作品に対する大衆の冷めた関心を意味します。時限付きの素材の静かな正統メロドラマというハンディキャップを差し置いても、作品に対する没入度やロマンスに対するときめきが落ちるという反応も少なくありません。
このような状況の中、『ウリヨンファ』は後半部を4日から初めて放送される『カジノ』と対決することになりました。『カジノ』は没落したフィリピンのカジノ界の伝説チャ・ムシク(チェ・ミンシク役)と彼を執拗に追跡する刑事オ・スンフン(ソン・ソック役)間の激しい心理戦を描いた犯罪アクション物です。ディズニー+オリジナルドラマとして、2022年公開当時大きな人気を集め、作品性を認められました。
3年ぶりにMBC特選シリーズとして再編成された『カジノ』は19歳以上視聴等級を維持しつつ、放送審議に合わせて一部表現を調整して放送されます。すでに一度公開された作品であるため、新鮮さがないという点は短所です。すでに作品を見た視聴者も多いため、高い視聴率を期待するのは難しいかもしれません。一方、ディズニー+という参入障壁のために見られなかった視聴者は、すでにドラマの完成度が保証された『カジノ』をテレビで接することができるという利点もあります。これはすなわち『ウリヨンファ』のチャンスであり、危機でもあります。
『ウリヨンファ』は『カジノ』と共に土曜日の放送時間帯が重なる新しいtvN土日ドラマ『ソチョドン』とも対決を控えています。『未知のソウル』の後続作である『ソチョドン』は、毎日ソチョドン法曹タウンに出勤するアソ弁護士(法律事務所に雇用されて給料をもらう弁護士)5人組の喜怒哀楽成長記を描くドラマです。イ・ジョンソク、ムン・ガヨン(Moon Ga Young)、カン・ユソク(Kang Yoo Seok)、リュ・ヘヨン(Ryu Hye Young)、イム・ソンジェ(Lim Sung Jae)が主演として登場します。
週末ドラマ同時間帯視聴率1位を守っていた『未知のソウル』が終了したため、視聴者がどれだけ『ウリヨンファ』にチャンネルを回すかも観戦ポイントです。ただし、『ソチョドン』がイ・ジョンソク、ムン・ガヨンなど華やかなラインナップを掲げているため、視聴者の離脱がなければ『ウリヨンファ』の視聴率上昇は期待しにくいです。
『ウリヨンファ』側は後半部の観戦ポイントとしてナム・グンミンに向けたチョン・ヨビンの直進告白の後遺症、映画『白い愛』の結末と真実を挙げました。ナム・グンミン、チョン・ヨビンのロマンスが本格化することが注目される中、『ウリヨンファ』が不振を乗り越え、視聴率最下位というタイトルを脱することができるか注目されています。