ソヒョン、三つのキャラクターを演じる新ドラマ『主役の初夜、私が奪っちゃいました』


現実の女子大生ソヒョン(서현)が小説の中の脇役に憑依する。

6月11日に初放送されるKBS2の新しい水木ドラマ『主役の初夜、私が奪っちゃいました』は、平凡な女子大生の魂が宿ったロマンス小説の中の脇役が、小説の最強執着男主人公と一夜を過ごしながら繰り広げられる『ノーブレーキ』の進路逸脱ロマンスファンタジードラマ。

劇中でソヒョンは朝鮮時代を背景にしたロマンス小説の中で身分と財力を兼ね備えた金のスプーン脇役チャ・ソンチェク(チャ・ソンチェク)を演じる。小説の中の脇役として存在感なく生きていたチャ・ソンチェクは、ある日小説の熱心な読者だった現実の女子大生Kの魂が宿り、全く異なる人物として生まれ変わる。

チャ・ソンチェクの体で主人公たちの物語を最も近い場所で見守ることに満足しようとしたKは、予期せぬ事件に巻き込まれ、次第に小説の中の中心人物になっていく。果たしてチャ・ソンチェクの体に入ったKは、進路を逸脱した小説を元に戻すことができるのか、現代の感覚が加わったチャ・ソンチェクの予測不能な行動に関心が集まる。

ソヒョン、三つのキャラクターを演じる新ドラマ『主役の初夜、私が奪っちゃいました』


公開された写真には、現実の女子大生Kから小説の中の人物チャ・ソンチェクへと続く変化が順次に描かれている。まず、眼鏡にフーディーを着たままウェブ小説を読んでいるKの無表情な顔には、繰り返される日常の退屈さがそのまま表れている。一方、Kの魂が宿ったチャ・ソンチェクの顔には興味深い微笑みが浮かび、脇役ではなく主人公として成長する彼女の活躍が期待されている。

特にこのようなKと小説の中のチャ・ソンチェク、そしてKが憑依した後のチャ・ソンチェクまで、人物の変化を繊細に描き出すソヒョンの演技変身にも注目が集まる。これに対しソヒョンは「コミカルでありながら緊張感あふれる人物間のストーリー、愛らしく時には奇抜なキャラクターの魅力に惹かれた」と作品を選んだ理由を明らかにした。

チャ・ソンチェクキャラクターについては「現代では人々によって傷つけられたが、小説に憑依した後は戸惑いも一瞬、その瞬間を一生一度のチャンスとして受け入れる。数多くの出来事を経験し、ぶつかりながら成長していく人物」と紹介した。新しい人生を夢見ていたチャ・ソンチェクがKの魂と出会い、以前とは正反対の日常を生きることになるからだ。

だからこそソヒョンは現実の女子大生K、憑依前の小説の中の脇役チャ・ソンチェク、憑依後の主人公となったチャ・ソンチェクまで、三つの人物を区別してキャラクターを準備したと明かした。「現代のKは悲観的な面もあるが人間味のある人物、憑依前のチャ・ソンチェクは単調な生活に虚しさを抱えたキャラクターとして設定し、憑依後のチャ・ソンチェクは小説という事実を自覚し、現実でできなかった行動まで自由に繰り広げる人物として描こうとした」と演技ポイントを指摘した。

三つの人物を立体的に描き出すソヒョンの多彩な演技が予告された『主役の初夜、私が奪っちゃいました』は来月11日午後9時50分に初放送される。

テ・ユナ テンアジア記者 youyou@tenasia.co.kr