ソン・ウヒョン、170分のタイトな2つの顔の熱演


俳優ソン・ウヒョンが観客たちの「回転文観覧」を引き出している。

ソン・ウヒョンは現在公演中の演劇「テベランド」で父を殺害した罪で収監中の武器懲役数「マルティン」とマルティン役を引き受けた俳優フェデリコに扮する。彼は約170分のランニングタイムをいっぱいに満たす熱演で先立って23日行われた最後のチケットオープンまで全席完売を記録、観客らの熱い呼応を受けている。

ソン・ウヒョン、170分のタイトな2つの顔の熱演


ソン・ウヒョンの1人2役演技は「テベランド」の欠かせない観戦ポイントだ。彼は目つき、口調、声のトーンなどの変奏を通じてマルティンとフェデリコの間を自由自在に行き来し、似ているように他の2人の人物を描き出す。その後、後半に行くほど再現と再演の境界が曖昧になる極の流れに合わせて、ソン・ウヒョンはキャラクター間の違いを微妙に混ぜ合わせ、観客たちが作品が持っているメッセージをさらに細かくする。

ソン・ウヒョンの繊細な演技力は、隙間のない没入感を生み出す。彼は椅子を倒したり、鉄槍を下げるなど、マルティンの激怒した感情を劇的に表現、息吹すら出せない緊張感を抱く。また、マルティンの発作では手足先端の震えで、犯行シーンを直接見せるときは、まるでフォークに埋もれた血痕を拭くようなディテールを加え、鮮やかな現実感はもちろん、毎公演新たに発見する楽しみをプレゼントする。

ソン・ウヒョン、170分のタイトな2つの顔の熱演


このようにソン・ウヒョンはこれまで激しく練習した結果を存分に広げている。特に彼の堅い発声と正確な発音は、観客が神話、文学、音楽などの多彩なテーマに浸ることを可能にする。実際、彼は膨大な量のセリフを別々に伝えるために努力を惜しまなかったという裏話。このようにソン・ウヒョンは、マルティンとフェデリコの物語を密に積み上げただけに、最後まで濃い余韻を残す。これに舞台の上で私の服を着たように自分だけのキャラクターを完成したソン・ウヒョンに関心が集中する。

ソン・ウヒョンが出演する演劇「テベランド」は9月24日まで忠武アートセンター中劇場ブラックで公演される。

カン・ミンギョン テンアジア記者 kkk39@tenasia.co.kr